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はらぺこぐんだん2~殴りBISの破砕日記~

15章




15章
【親友】






激昂のミズナを見事討伐成功した僕達は
その報酬が表示されているACに釘付けになっていた




__________

レベルアップ!

クランツLv138→179
イカロスLv202→228
炎斬鬼Lv200→226
紅覇Lv342→349
ジグ=ヴェルディLv888→889
__________

激昂のミズナ討伐報酬

称号:激昂の戦士
   →全ステータス+10 HP・CP+10% 全体速度+10%

消費アイテム:激昂のポーション×255
       使用時HPとCPを全回復、10分間ダメージボーナス+20%
       激昂の魔力鉱石×5
       アイテムの生成に使用できる
       通常の魔力鉱石よりレア生成確立が80%UP

装備アイテム:激昂の咆哮【双銃】
       激昂の雷鳴【槍】
       激昂の天輪【翼】
       激昂の軌跡【両手剣】

__________



報酬を確認した僕らは

分けられるアイテムは均等に分け
装備品は装備できる職業の人へと渡す事になった

唯一装備品が回らなかった炎斬鬼だが

「俺の事は気にするな、レベルUPだけで十分だ」

とクールにきめていた

僕が一番驚いたのは
これだけレベル差がある敵を倒したのに
Lv888だった僕のレベルが上がった事だった

僕達がまだ戦いの余韻に浸っていると

「そろそろ戻るか」

と、紅覇が言ったのをきっかけとして
僕達は出口へ雑談しながら歩き始める

「結局俺達はあまり来た意味がなかったな」

「そうだね~、結局寄生状態だったし」

と、炎斬鬼とイカロスは申し訳なさそうに言う

「私も同じようなものだったな・・・結局ジグにほぼ任せきりだった」

紅覇はそう言いながらも
僕に「ありがとな」と言いながら笑いかける

「い、いえ・・・皆さんのレベルが上がっただけでも収穫じゃないですか」

僕は少し照れながら笑顔で返す

「お前はなんつーか、お人よしだな」

だがそこがいい!といいながらクランツは笑う


そんな話をしながら僕達がミズナの入り口まで戻った時だった


「Yo!君達止まりなYo!Say!
 ここから先はっ!おいらが君らを通さないYo!Year!」

・・・なんだか面倒そうな人が
僕らを通さないように前に立ちふさがっている

僕はなんだか関わりたくないなぁと思いながら
その人物の様子を伺う

背中に矢筒を背負っており、右手には大型の弓矢
そして全身蛍光色のカラフルな鎧を着用しており

・・・正直目が痛い

そして何より目につくのが、全身を覆う虹色のオーラだった

僕がそこまで相手を観察し終えると
隣に居た紅覇が武器を構えて警戒する

「あいつはEMだ・・・周りのオーラ、あれはEM特有のものだ」

それを聞いて、僕らは全員武器を構え戦闘態勢に入る

「Yoく分かったNe!フフ・・・おいらはEMファンキーSa!」

僕は思った
(うん、間違いなく面倒なタイプの人だ)

「おいジグ、油断しないほうがいいぞ・・・これを見ろ」

僕が面倒そうに武器を構えているのを見て
逆隣でスコープを発動していたクランツがそう言って

警戒しつつACの画面を僕に見せてくる

「これって・・・このEM?」

そこにはEMファンキーと名乗るこの人の
レベル等が表示されていた

____________________

検索対象:イベントマスター
検索能力:スコープ

名前:EMファンキー
職業:アーチャー
Level:892
能力:【数の暴力】【プリズン】
出身:ヒルドブラント
____________________


(※相手がEMの場合はレベル差による閲覧制限は適応されない)


「ジグ、お前よりレベルが高い相手だ
 まぁ・・・恐らく狙いは俺達、特にお前だろうがな」

僕はクランツの言葉にうなずくとEMファンキーに向き直る

「HAHAHA!お気づきの通りっ、おいらはジグ=ヴェルディ
 君の事を消去しに来たってわけSa!大人しく消えてくれるかNa!?」

EMファンキーはそう言って弓に矢をつがえて
僕の方へ切っ先を向けてくる

一方の僕も双銃をEMファンキーへ向け
いつでも迎撃できる態勢をとっている

「皆、離れて・・・レベル差がありすぎる
 ここは僕に任せてくれたら嬉しいかな・・・」

恐らく他の人で戦えるとしたら紅覇ぐらいだろう
今までの敵とは違って、恐らくこのレベル差だと瞬殺されてしまう

皆は悔しそうな顔をしながら
それぞれ左右へと下がってゆく

「私は一緒に戦おう、まさか断るまい?」

紅覇を除いては。

「はは、言うと思いましたよ、お願いします」

あらかじめ予想していた僕は空笑いして
紅覇と同時に改めて武器を構えなおす

「歯向かう気Kai?・・・宜しいっ!」

EMファンキーはそう言ってスキルを使用する

【サウザントマシンガンアロー】

EMファンキーはスキルを使用し、頭上へと矢を放つ
弓から放たれた1本の矢は次々と空中で分裂しながら

名前の通り千の矢となって、マシンガンのように降り注ぐ

「ぐ・・・なんだあの量は!」

紅覇は予想外の攻撃に怯んでしまう

対して僕は、その攻撃よりも
EMファンキーがスキルを使用したと同時に視界の端に飛び込んだ
【影】に気をとられていた。なぜかそちらの方が重要に思えた為だ

僕のその思考は現状をもって正しい事だと証明された

「【亜神速・烈風拳】」

僕と紅覇の目前へ疾風のように現れたその影は
そう言うと向かってきていた矢を全て拳から放出した氣で打ち落とす

「Ha!?何をしているんDA!!EM蒼炎!!」

EMファンキーは驚愕しながらその影に怒鳴りつける

「・・・僕はEMガイナスさんのやり方は気に入らない
 悪いけど全力で君達ガイナス派に抵抗させてもらう事にしたよ」

そう、そこに居たのは舞留紗炎(まいどめさえん)その人であった

レッドストーンネクストの公式発表記者会見の司会を務めた
ゲーム内では、別名EM蒼炎である

「ジグ・・・僕は君が裏切ったとはどうしても思えない
 何か理由があるんだろ?この状況を打破したらどうが教えて欲しい」

EM蒼炎は振り向くこと無く、僕にそう問いかける

「えっと・・・うん、分かった」

正直なところ、僕にはこの人が誰で、何を言っているのか分からなかったが
信用が出来る人物だと心のどこかに確信があった為そう返す

EM蒼炎はそれを聞き、フッと笑うと
自身の拳に氣を集めてゆく

「ま、まて!舞留!俺らは同じEMじゃないか!
 それにガイナス様に逆らったら分かっているだろう!?」

EM蒼炎が自分に対して攻撃を行おうとしている所作を見て
EMファンキーは慌てながら宥めようと必死だ

先ほどまでのキャラが消えている事からしてそれが伺える

「分かっているさ、分かっているからこそ・・・だ!」

【亜神速・烈風連打】

EM蒼炎がそう言ってスキルを使うと
その場からEM蒼炎が【消えた】

瞬間、EMファンキーが空中で何かにはじかれる様に
左右上下前後へと踊るように回転し始める

ザッ!

直後にEM蒼炎が地面を摺りながら着地するように現れる



___________

EMファンキー -72249

HP 0/38002
___________


同時にEMファンキーのHPが0と表示される

「くそぉお!何だってんだよぉお!」

そう悔しがるように言いながらEMファンキーは粒子化して消えていった


「自身と同時にさっきまでのキャラも消えてるよ・・・」

EM蒼炎はそう言って苦笑いしながら
EMファンキーが今まで居た場所を見つめる

この一瞬に起きた一部始終を
僕を含む仲間たちは唖然としながら見つめる

「さて、ジグ」

事を終えたEM蒼炎は、僕のほうへ近づいてくる

僕はゴクリと息をのみながら、内心警戒をする

「・・・?、ジグ?」

近づいてくる途中で、EM蒼炎は
不思議そうな顔をしながら立ち止まる

「・・・はい?」

何故彼が僕の顔を見て不思議そうにしているのか分からず
僕も彼と同じように顔を見つめる形となってしまう

「・・・君は本当にジグなのか?」

EM蒼炎は少し警戒の色を示しながら
近づいていた歩を逆に遠ざけるように後退していく

それを見ていた紅覇が、僕とEM蒼炎の間に入り込む

「貴様は誰だ、EMのようだがジグの事を知っているのか?」

紅覇の言葉を聞いたEM蒼炎は、少し考えるそぶりをすると
何かを思いついたように言う

「なるほど・・・彼女の言い方から考慮すると
 ジグ、君はもしかして記憶がないんじゃないのか?」

「・・・!、どうしてそれを!」

僕は少し大きな声で彼に迫る

「最初に言っておく、僕は君の味方だ
 そして君と僕は、君の記憶が消える前まで親友だった」

それを聞いて僕の頭の中は真っ白になる

一番最初に彼を見たとき、何故か彼は信用できる人物だと
一瞬のうちに思ってしまったが

こうして話してみると
彼が本当に僕の、僕達の味方なのか判らない

僕が混乱の意を示しているのを見て
EM蒼炎はゆっくりと口を開く

「まぁ、信用できないのは判るさ
 だけどこのままだと君達は無事では済まない
 出来れば僕の事を信じてもらって、君達の力にならせて欲しい」

真剣な目で僕を見据えるEM蒼炎
僕の目にはその2つの目が虚偽を映しているようには見えなかった

「・・・わかりました
 お察しの通り僕には記憶がありません、出来れば情報を下さい」



こうして半信半疑ながらも
僕とEM蒼炎は味方と呼べる関係となった





~15章完~






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