Who is “JIRO”?

今日は囲碁教室だった。結局今日はエースは来なかった。塾にも行っているらしいから，忙しいのだろう。残念。
他の子と２局対戦した。ハンディを軽めにして，ゆっくりと長所，短所を指摘しながら打った。やっぱり，伸び盛りの子たちは吸収が早い。私が相手をする子たちは有段者クラスなので，結構難しい手をひねり出してきたりもするが，本手にはかなわないことを改めて知ることになる…。一言一言をうなずきながら，聞いている。納得できている様子…。
楽しかった。

昼からは親子３人で歯医者に行った。私は毎月行っているが，あとの者は行ったり行かなかったりである。マメに診てもらっていると，さすがに虫歯にならない。今日は歯にフロスをかけてもらうときに衛生士さんが
「ちょっと質問していいですか？」
ときた。顔を見て，
間違いなかったんだ…
「あぁ，オレも声かけてみようと思ってたんだよ。」
教え子である。
念のため，名前を確認する。
「覚えてくれているか心配でした。」
「担任してた子の名前でも出てこないときもあるからね。特に女の子は印象が変わってしまうからさぁ。」
「前回，いらっしゃったときにアレッと思ったんですよ。」
「オレも，オレも。帰ってから卒業アルバム開いて確認したもん。」
「こんなところでお会いするとは思いませんでした。」
「そうだよね。キミにこうして歯磨きしてもらうなんて思わないよね。家から通ってるの？」
「はい。」
「もう，２３，４才だよね。」
「２３です。」
元気そうで何よりである。
「いまはどちらにおつとめなんですか？」
「ちょっと病気してね，今休んでるの。今度の４月から復帰する予定。」
「そうなんですか。」

ひとしきりしゃべったためか，３人のうちで一番最後になってしまった。
次の患者を呼びに来たとき，こちらを向いてニコッとしてくれた。
教え子っていいモノです。

こうして，昼寝をしないまま，これから夜の部へと旅立つのでした…。