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テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:Let's iGO!
いやはや「すごい!」のひとこと。
NHK杯準決勝第2局は棋聖戦で挑戦手合い真っ最中の趙治勲vs山下敬吾という組み合わせになった。 比較的早碁は苦手という山下敬吾棋聖・王座だが,今回は準決勝まで這い上がってきた。 そして,趙治勲十段・NHK杯との対戦。 妥協しない二人の碁はいつもすさまじい戦いになる。 最初から,難解な攻め合いとなったが,コウに勝った黒の趙治勲が優勢になったようだ。 その後も手を緩めない両者の行き詰まる攻防が続いたが,右辺の黒の生きを確認したところで黒の勝ちが決定したようである。 趙治勲恐るべし…。 NHK杯は録画放送であることは承知の上だが,棋聖戦も2勝3敗と盛り返した。 十段戦は高尾秀紳本因坊の挑戦を受け1つ負けてしまったが,まだまだこれからだ。 そして,NHK杯では連覇をかけて張栩名人・碁聖を迎え撃つ。 ちょうど,棋聖戦挑戦者決定戦の再現となる。 本因坊挑戦者となった羽根直樹九段を含めた四天王の中にあって,かつての「鬼」もさすがに負け数が多くなった。が,簡単に牙城は空け渡さないと孤軍奮闘している様は私にも勇気を与えてくれる。 私が中学3年で全国少年少女囲碁大会に出場したとき,若き日の趙治勲が緊張した各県代表の小中学生を前に,笑いを交えた挨拶をしてくれたのを思い出す。26年も前の話だ。 それから,趙治勲は絶頂期を迎えた。 棋聖・名人・本因坊の「大三冠」も成し遂げた。 押しも押されもせぬ,偉大な棋士の一人である。 しかし,まだまだ表舞台からは去らないという強い意思表示を見せてくれる。 私は武宮宇宙流が大好きだ。プロならではの柔軟な発想がある。 それと対照的にも思える趙治勲の深い読みに裏打ちされた変幻自在な打ち回しには,鬼気迫るものを感じる。 かつて,趙治勲は言った。 「負ければ,ボクには絶望しかない。」 その思いはいまも変わらないようである。 あのお年で,この対局数。大きな勝負が続く…。 ガンバレ,趙治勲! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/03/11 10:13:02 PM
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