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テーマ:たわごと(26841)
カテゴリ:よしなしごと…
週が明けて,月曜日。
出勤しないといけないが,勤労意欲なし。 夏休みも残りちょうど1週間。 8日後は始業式かぁ…。 他の職業ではあまり感じないことだと思うが,生徒がいるのといないのとではとても気分が違う。それがよかったり,悪かったり。 こんなときは,うだうだと時間を過ごしてしまう。もったいない話だ。 そんなことをいうと,私は2年間も無駄な時間を過ごしていたことになるし…。 何かできなかったのかなぁ。でも,できる状態じゃなかったから休職だったんだよなぁ。 まぁ,行政書士の講座を受講したものの,集中力のなさにあきらめ…滑り込みで大型2種免許を取得した…と。 キャプテンが部活開始の連絡に来た。 部活に行く用意はしているが,なかなか気が進まない…。 電話が鳴る。 私のすぐ横に内線番号4番の電話がある。あちこちで一斉に電話が鳴るが,今日は他の電話の近くの席の職員は,あまり出勤していないようだ。 「おはようございます。××中学校です。」 「教育委員会の○○です。教頭先生はいらっしゃいますか。」 「すみません,今日は出張です。」 「先生はどなたですか?」 「西川です。お世話になってます。」 実はこの人,長女,二女が中学生だった頃の校長である。保護者への受けはいいが,職員にはあまり評判はよくなかった。両方の話が耳に入るのも面白くはあるのだが…。 「その後,体調はいかがですか?」 ちょっと,ドキッとした。 あれ?オレのことちゃんとわかっているのかな? 「はい。おかげさまで順調です。」 「そうですか。校長先生はおいでですか?」 「はい。少々お待ちください。」 そそくさと取り次ぐ。するとすぐに,他の席から 「西川先生。△△くんから電話です。」 と,声がかかった。 1学期の終わりに休みがちだった生徒だ。 「は~い。」 答えて,電話を切り替える。 「はい,西川です。」 「すみません,先生。まだよくわからないところがあるんですが,質問に行っていいですか?」 「いいよ。何時頃に来るかな。」 「先生は何時頃なら都合がいいですか。」 よくできた子だ。 「今日は一日いる予定だから,何時でもキミの都合のいい時間にいいよ。」 「じゃ,1時頃行きます。」 「わかった。宿題の中の問題の質問かな?」 「はい。いろいろあるんですけど。」 「わかった。待ってます。」 「よろしくお願いします。」 これで,午後の予定は決まった…と。 さて…午後。 彼は時間通りにやってきた。 質問してきたのは,ちょっとした応用問題。 「わからないときはね,先生に質問して構わないんだけど,その前に解答で確認してもいいんだよ。そのために解答を返してるんだから。この問題の解答を見てみよう。」 解答の冊子をめくる。 「ほら,ここには解答しか書いてないけど,下を見てごらん。こっちは解説が載ってるんだよ。読んでごらん。」 少しだけ説明を加えながら読んでいく。 「どう?わかる?」 「はい。」 「このマークが付いているのは応用問題で,習ってないわけじゃなくて,ちょっとひねってあるってことさ。だから難しく感じるんだよね。」 「はい。」 「どうする?せっかくだから宿題をやってみようか。」 彼はせっせと問題を解き始めた。 決してうまい解き方ではないが,基本に忠実に石橋をたたいて渡るようなそんな解き方だった。ときどき, 「見直してごらん。」 と言うと,素直に見直しミスを発見していく。 何の問題もない。 2時間半ほど一緒に勉強して,彼は帰っていった。 もう勤務時間終了時刻。 私は仕事をもう少しだけ片付けて,家に帰った。 勤労意欲はわかないままだったが,一応仕事はしたということで…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/08/24 05:41:28 PM
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