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テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:Let's iGO!
朝,A子に起こされた。
「ご飯よ。」 朝から,A子と三女が中学校の除草作業に行く。 私は休職して以来,この手のものには参加していない。 少々申し訳なくも思うが,甘えることにしている。 で,2回目の卒業検定に行く。 囲碁教室の段ではない。 新聞を手にとって目を通してみた。 …そうそう,この余裕が必要なんだよ。緊張を和らげなきゃ。 パラッとめくって目に飛び込んできた。 『新碁聖は京大医学部卒』 えっ,坂井が勝ったんだ。 1勝2敗からの逆転勝ち。 もともと,坂井秀至七段は現在の日本囲碁界の第一人者張栩碁聖(棋聖,十段,王座)に対してあまり苦手意識を持たない数少ない棋士だった。 京大医学部を出て医師として働きながら碁も続けていきたいという気持ちだったらしいが,医師になるためのインターンの時期にはまったく囲碁を勉強する時間がとれないということから,医師免許は持っているもののインターンに入ることなく棋士になったという経歴の持ち主だ。 世の中にはすごい人間がいるものだ。 まぁ,何の世界でもそうだがプロになる時点ですでにその道に秀でた才能を持っていることを証明している。その中でさらにタイトルを取っていくとなると,相当な研鑽努力が必要になる。 朝から,ビッグニュース(興味のない人にはどうでもいいことだろうが…)に触れてちょっと得した気分になった。 そそくさと用意をして,自動車学校へと向かった。 受付を済ませて,卒業検定の説明を受ける。 一昨日通った道だ…。 今日は,中型自動車限定解除の卒業検定受検者がいるということで,二輪の検定は後回しになった。 10時30分を過ぎて,検定が始まった。 今日は大型が2人,普通が2人。二輪の検定は4人だけだった。 私は2番目になった。 1番の受検者と同じコースを走る。 「自分も一本橋が苦手だ。」と言っていた若者は落ち着いてバイクを操っていた。 …ところが,2回のコース間違い。 でも,それでも動じることなく,検定官の指示に従ってコースに戻り,最後までたどり着いた。 一本橋も,十分に10秒以上書けて渡りきった。とても,うまかった。 …プレッシャー。 「西川さん。どうぞ。」 気持ちを込めて,発進 どうしたことか,私も途中で止められた。 「あなた,波状路行ってないでしょう?」 と検定官。 「あぁ,そうですね。飛ばしちゃいましたね。」 「そこから,右折して外周を回って波状路に行ってください。」 「はい。」 …おいおい,コースを間違うとか予定にないよ。一昨日はコースの暗記はバッチリだったのにな。 動揺が隠せない。 何とかコースに復帰して,8の字から一本橋へ…。 来ました,難関…。 「…おぉ…っ!」っと思いながらも何とか通過。 急制動,スラロームは自分でも上出来だったと思った。 最後,左右の確認をして左折…左方の確認をして停車位置にバイクを止めた。 後方確認をしてバイクを降り,終了の合図の手を挙げた。 「はい,お疲れ様でした。ちょっと,こっちに来て。」 検定官のそばに行くと,こう言われた。 「一本橋が7秒台でしたね。それと右の確認が甘いね。もうちょっと,余裕を持って運転するようにしてください。」 「はい。」 …で,合格なの?不合格なの?? 「じゃ,ロビーで待っておいてください。次の人…。」 「ありがとうございました。」 …待っておくのね。死刑宣告を待っているような…。 でも,待つってことは合格の可能性もあるわけだ。 ロビーに行くと,先に検定を終わった若者が待っていた。 「無事に最後まで行きましたね。」 「本当に,『なんとか』ですけどね。まずは最後まで行ってホッとしました。」 「発表はまだなんですね…。」 「みんな終わってからのようですね。でも,あなたは落ち着いて上手に乗ってたから合格間違いなしですよ。」 私は荷物の整理をしながら,そばにいた教官に聞いた。昨日,教習を担当してくれた教官だった。 「一本橋が7秒台だったそうです。何点減点でしたかね?」 「あはは,そうですか。7秒台なら15点減点ですね。」 「すみません,せっかく教えてもらったのに期待に応えられなくて。」 「いえいえ。」 それから,見える範囲で普通自動二輪の検定の様子を見ていた。 今日は4人全員がゴールした。 検定官が来て, 「では,みなさん放送で呼ばれますから本校舎のロビーに移動して待っておいてください。」 …何??ここでも発表ないの? でも,ちょっと待てよ。不合格の場合はそのままここ(二輪校舎)で教習の予約を取って帰るんだから…合格だ 4人で待っていると目の前のカウンターからお姉さんが放送した。 「二輪の卒業検定を受けられた方は第3教室にお入りください。」 4人そろって移動。 すると,校長が入ってきた。 「お疲れ様でした。みなさん合格です。」 予想はできたとはいえ,本当の合格発表を受けて,ホッとした。 それから,アンケートやら何やら書かされた。 「13:10から卒業式になりますから,そのときにまたこの教室にお集まりください。」 私はいったん家に帰って,軽く昼食をとった。 「どうやった?」 とA子に聞かれ, 「合格した。たぶん,ギリギリやろうけどね。」 「ふ~ん,よかったたい。」 「これで,心置きなく碁を打ちに行ける。」 A子は笑っていた。 自動車学校に戻ると,校長の挨拶,卒業認定書交付,誓約書書き,運転免許試験場での手続きの仕方の説明などなどあった。 とにかく卒業だ。 試験場に行けば,いつでも大型二輪の免許がもらえる。やったね。 本当にホッとした。 合格が出るまでのこの不安…。 これからやっと開放される。 今日は,夜の部も対戦表作り直しの日だ。 思いっきり打ってこよう。 今日は3連勝。 今節は今日の3勝が効いて6勝5敗だった。 それにしても,今日はいい一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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