笹本敦史のブログ

2007/01/16(火)19:49

「華麗なる一族」華麗にスタート

TV(72)

 山崎豊子原作の「華麗なる一族」のドラマ化。30年以上前の作品で、すぐに映画(主演 佐分利信)やドラマ(主演 山村總)が作られている。何で今さら?という気がしながら観た。  舞台は万俵財閥とその柱である阪神銀行。金利自由化で金融再編が始まる中、阪神銀行頭取の万俵大介が上位行を食う合併を画策するというのが物語の大きな柱になっている。  この金融再編(背景にあるグローバル化も)はまさに現在まで続く話なわけで、決して昔だけの話ではないのだと気づき、「何で今さら?」の気分は吹き飛ぶ。  そう言えばこの物語のモデルになった銀行(神戸銀行)は相次ぐ再編で名前が消えてしまっている。  登場人物は無茶苦茶多い。多いから一話目は説明にずいぶん時間を割いているが、豪華なキャスティングもあってこれからの展開に期待が持てる。  木村拓哉の鉄平は原作のイメージとずいぶん違う感じだが、違和感はなく、むしろどんな人物像を見せてくれるか楽しみ。 華麗なる一族(新潮文庫)

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