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2007.01.28
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カテゴリ:映画
監督 周防正行



 周防正行11年ぶりの新作は期待を大きく超える名作だった。
 裁判制度に関する薀蓄を見せてくれる作品、ぐらいの期待で観に行ったが、被告を支援する母親と友人たち、親身になって援助する別の冤罪事件の被告、そして弁護士の姿に感動。

 ストーリーは単純、満員電車の中で痴漢に間違われた青年が「自白すれば軽く済むぞ」という誘惑に負けず裁判を闘う物語。

 凶悪事件が起こるたびに「被害者の人権」というのが問題になる。もちろん被害者の人権が守られていない現実は変えなければならない。でも「被害者の人権」が叫ばれるとき、そこには大きな勘違いがつきまとっていると思う。「被害者の人権」は民事裁判または行政の施策によってしか補えない性格のもの。刑事裁判にそれを期待するのは無理がある。

 刑事裁判は国家権力が個人を裁く場であって、被害者と加害者との関係で成り立っているのではない。国家権力という強大なものが個人という弱者を裁くという性格ゆえに「推定無罪」(疑わしきは罰せず)の原則が存在するのである。

 監禁、自白の強要(偏重)などといった捜査段階の問題、裁判官の抱える事件の多さなど裁判段階の問題が鋭く告発される。弁護士にとっても、成功報酬の期待できる民事と違って刑事事件は苦労だけが多いという現実。
 さらに無罪は国家権力の敗北を意味する。ゆえに「推定無罪」の原則を守って無罪を出す裁判官は国家権力から疎まれる。

 決して国家権力性悪説をとるつもりはないし、この作品もそんな立場で作られてはいない。ただ無実=無罪ではないというのは現実だ。
 つい最近もレイプ事件で実刑判決を受けて刑期を終了した男性の無実が明らかになるという事件があったばかりである。

 いずれ裁判員制度が始まる。裁判に参加する国民にとっても、負担の増える裁判官にとっても大きな課題である。

「それでも僕はやってない」周防正行


「格闘としての裁判」
 労働裁判弁護士としての体験から裁判制度の問題を教えてくれる。坂本修・坂本福子著





 






最終更新日  2008.03.04 19:54:07
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