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2008.03.01
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カテゴリ:映画
監督 小泉堯史

少しあらすじ
 戦争末期に名古屋を空爆した米軍機乗員を処刑した責任を問われ、岡田資中将はB級戦犯として裁判にかけられる。岡田は裁判闘争を「法戦」と位置づけ、処刑を実行した部下には責任はないこと、米軍の無差別爆撃は違法であることを主張する。

感想
 戦後、責任逃れをはかったり、自殺したりする軍幹部がいる中で、法廷で堂々と自説を主張、部下を擁護し司令官としての責任を全うした人物がいたという事実に驚く。
 こういう人がたくさんいれば、日本は戦争をきちんと総括し、真の平和国家として再出発できたのではないかと思う。

 アメリカ人でありながら、米軍の無差別爆撃を国際法違反と主張し、精一杯の弁護を展開するフェザーストン弁護士に感動。

 岡田の主張にはやや無理もある。空爆を実行した米軍機の乗員に無差別爆撃の責任を負わせて処刑しておきながら、その処刑を実行した部下の行為の責任は上官である自分にあるという。
 しかし自らの利益のための言い逃れをしない岡田に検察官も裁判官も好感を持ち始める。そして検察官は米軍機乗員の殺害を報復のためだということにすれば減刑できるという示唆を与えるが、岡田は不法行為に対する処刑であったという主張を曲げない。私は死を美しいとは決して考えないが、この潔さには心を打たれる。

 風呂場で岡田が「ふるさと」を口ずさむ。すると部下たちがしだいに歌い始め、合唱になる。良い歌だなぁ。
 
 公判の最後に岡田が発言を求め、許可される。被告たちははもちろん、検察官も裁判官も岡田を尊敬のまなざしで見つめる・・・涙なしでは観れません。

 間違いなく代表作になるだろう藤田まことの名演。富司純子の表情だけの演技がすばらしい。






最終更新日  2008.03.01 21:37:43
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