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2008.06.14
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カテゴリ:読書

ゴールデンボーイスティーヴン・キング(新潮文庫)

 82年発表の"Different Seasons"という中編集のうち「春夏編」を文庫化したもので、「恐怖の四季 春夏編」の副題がつけられている。ちなみに「秋冬編」にあたるのが「スタンド・バイ・ミー」。

2編のうちの1つが映画「ショーシャンクの空に」の原作「刑務所のリタ・ヘイワース」

少しあらすじ
 妻とその不倫相手を殺したとしてショーシャンク刑務所に収監されたアンディーが刑務所の調達屋レッドにロックハンマーを注文する。人付き合いの悪いアンディーだったが、優秀な銀行家としての能力を発揮し、しだいに所員たちに重用されるようになる。
 刑務所に来てから20年近くが経ったある日、アンディーはレッドに夢を話す。それは刑務所を出てメキシコのシエタネホという町でホテルを経営するというもの。そしてその時はレッドに協力して欲しいと言う。しかしレッドは不可能なことだと思う。それに刑務所生活に馴染んだレッドはシャバでの生活に恐怖感を持っていた。

感想
 決して言葉には出さない信念と行動力、そして友情。冤罪で30年近く刑務所生活を強いられるという異常なシチュエーションだけに感動が深い。



もう1編は「ゴールデンボーイ」。こちらは87年に一度映画化が試みられたが挫折。その後98年に映画化された。でも未見。

少しあらすじ
 健康で成績優秀な13歳の少年トッドは、デンカーという一人暮らしの老人がかつてナチの収容所長ドゥサンダーだったことを突き止める。トッドはドゥサンダーを脅して、収容所で行なわれたことを話させる。しだいに異常な世界にのめり込んだトッドは学校の成績が下がり始める。そして脅迫する側とされる側の関係がしだいに変化してくる。

感想
 これは怖い。
 昔の記憶を封印して静かに余生を過ごそうとしていた老人の中の悪魔を目覚めさせたのはトッドだが、そのことがトッドの心にある悪魔をも目覚めさせることになる。そして欲望はエスカレートしていき、ついには取り返しのつかない事件を引き起こす。そしてその事件がさらなる事件につながる。
 猟奇殺人を繰り返す心理というのはこういうものなのかも知れない。





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最終更新日  2008.06.14 20:23:15
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