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カテゴリ:映画
監督 深川栄洋
少しあらすじ 昭和55年、廃ビルで質屋の店主が殺されるという事件が起きる。被害者が通いつめていた女が容疑者として浮上する。やがて女がガス中毒死したため被疑者死亡として事件は片づけられる。しかし担当刑事笹垣(船越英一郎)は、何か腑に落ちないものを感じていた。 数年後、事件の被疑者の娘雪穂(堀北真希)は遠戚の養女となり美しく成長、被害者の息子亮司(高良健吾)は家を出ていた。そして雪穂の周りではクラスメイトがレイプされるなど事件が次々と起きる。 感想 原作は東野圭吾の最高傑作。 何しろ文庫で800ページを超える長編なので2時間半が限度の劇場映画にするのはかなり無理があるだろうと思いながら鑑賞。 しかし、ストーリーを簡略化しながら、上手くまとめている。最後はわかりやすくまとめすぎている感じもするが、小説と違って読み返すことができない映画作品としては妥当かもしれない。 雪穂の育った環境と、実業家として成功した姿のギャップが、映像になると強烈に伝わる。 やはり子役のほうが印象には残ってしまうが、まったく感情移入を許さない堀北真希の演技もいい。 並外れた美貌と才能を持った人間が憎悪に突き動かされた時の怖さを見事に描いている。 ただ、尺の長さによってこそ表現できる「重さ」が足りない、という感じはする。これは劇場映画の時間枠では無理な注文ではある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.30 21:29:53
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