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カテゴリ:創作
小説(に限らないのだが)の批評で「リアリティがない」というものがある。
しかしそもそも小説は事実(リアル)を描くものではない。中にはSFのように最初からフィクション(虚構)であることを謳っているものもある。ならば「リアリティがない」のはあたりまえなわけで、その批評は、赤いものに対して「青くない」と言っているようなものではないかとも思える。 しかし読者の多くが「リアリティがない」からつまらないと感じるのであれば、それは作品の瑕疵である。 一理あると思うのは、作品全体として嘘なのは当然で、細部にリアリティがあるか否かが問題という説なのだが、どうもこの「リアリティ」があるかないかという話は、作品がおもしろいか否かが先にある、後づけの理屈のような気がする。 (これを結論とするつもりはないが) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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