笹本敦史のブログ

新型コロナ緊急事態宣言が全国で解除された。もちろん解除によって再び感染が広がる可能性はあるが、一つの区切りとなることは間違いない。
欧州などと比べて日本の死者数が少ないという事実は感染者数の少なさを示しているのではないか、と以前書いたことがある。それに対して感染者数が少なく見えるのは検査が抑制されているからだという反論も受けたが、感染者数が少ないのでなければ治療成績が段違いに良いとしか考えられず、逼迫していた日本の治療成績がそれほど良いとは思えない。やはり実際の感染者数が少ないと考えるのが自然だ。
なぜ日本の感染者数が少ないのか、については専門家が様々な仮説を立てている。マスクの着用率の高さや室内で靴を履かない習慣、人種（総じてアジアは死者数が少ない）の違い、自然免疫の有無など、どれかが正しいのか複数の要因が重なっているのかわからないが、油断はしない方が良いだろう。