2012/11/02(金)15:30
消防署に証拠を没収される
私は、2010年7月に、中国で火事にあいました。
これまでの話は以下をご覧ください。
火事の話詳細編
火事の翌日
で、火事の翌日ですが、
消防署が朝来るというので、家に行ってみる。
消防署は、一通り家を見る。
私は状況を話す。
消防署員「で、燃えたときは、洗濯機を回していたんですね?」
私「いや使ってません。電源をつけてもいません」
消防署員「コードは?」
私「挿したままです」
消防署員「あぁ、じゃあたぶん原因はそれですね」
私「??」
意味がわからないけど、このままだと、コードを挿していた私のせいになってしまう。
しばらくして大家が登場。
家の契約のときは、出産で日本に帰っていたので、
このとき初めて会う。
なんだか田舎者っぽいけど、いかにも
「外国人を言いくるめてやろう」的な匂いがぷんぷん。
や、やばい。不利すぎる。
そして、案の定、私が心配していたところをついてくる。
大家「いやねぇ、洗濯機のコード指しっぱなしだと、そりゃだめだよね」
私「え~!!、だって全自動洗濯機で、いちいちコードはずすの?」
大家「当たり前でしょう、説明書にも書いてあるはずだよ。
家の契約のとき、だんなさんに言ったけど」
私(説明書に『使用していないときはコードを抜け』なんて書いてあるはずないし・・・)
大家「洗濯機のメーカーが全部補償してくれるならいいけど、
だめなら、あなたに弁償してもらうことになるよ。
だって、この壁見てごらん」
しばらくして警察が。
状況を一通り聞いて、フムフム。
で、最後に、大家さんに一言
「外国人だからって、金をぼったくっちゃだめだよ、
ちゃんと君たちで、話し合ってなんとかしなさい。では!」
帰った。
…。
もはや期待はしてなかったけど、何もしてくれない。
家は真っ黒。
洗面所も、家の壁も全部塗りなおしになるかな。
いくらくらいかかるんだろう。。。?
このままいくと、確実にこっちの責任にされてしまう。
「そうだ!何かあったら大使館だ!」
中国の総領事館に相談してみる。
私「こういうわけで、このままいくとだまされてお金とられるので困ります」
領事館の人「いやねぇ、確認しましたけど、こういうのはうちのマターでは
ないということで。」
マターってなんだ!
横文字使えば許されると思ったら大間違いだ!!
でも、これは確実に助けてくれない。。。
日を置いてもう一度かけてみましたが、
同じ人が出て、何も変わりませんでした。
大家の奥さん
「いやね、あなたたち、本当に何もなくてそれだけでいいじゃない」
お前が言うな!
これって暗に「だったらお金くらい払ってもいいじゃない」って
言ってるわけでしょ。
プンプン!
そんなわけで、とりあえずもやもやしたまま、その日は終わりました。
消防員も警察官も、領事館の人でさえ、
誰も見方もいない、かばってもくれない。
(どちらかというとできれば関わりたくない的な)
そんな、すごく辛い日々でした。
中国では、1年分の家賃を契約時に現金で一括で払います
(場合によっては半年分ずつ分割とかもありますが)
それなのに、敷金も取ります。
この家は借りて3ヶ月たってないので、
9ヶ月以上の家賃を大家が握っています。
このまま逃げても、お金が戻ってこないだけです。
(つづく)