ジェネラル・ルージュの凱旋
昨夜は大雨で、今日の午前中まで雨が続くと聞いていたので出かけようかどうしようかと思っていました。でも自称・晴れ女の私が出かける時間には雨も上がり。我が家の大ちゃんも雨合羽なしで散歩に出かけることが出来てホッと一安心。ようやく、ようやく、気になっていたこの映画を見に行くことが出来ました。「ジェネラル・ルージュの凱旋」~CAST~竹内結子 / 阿部寛 / 堺雅人 / 羽田美智子 / 山本太郎 / 高嶋政伸 他~STORY~チーム・バチスタ事件から1年後、院内の倫理委員会の委員長を務める田口(竹内結子)のもとに一通の告発文が届く。救命救急センター長の速水(堺雅人)と医療メーカーが癒着し、同センターの花房看護師長(羽田美智子)が共犯という内容。彼女が院内調査を開始した矢先、同様の告発文を受け取っていた厚生労働省の役人・白鳥(阿部寛)が再び現れる。<おまけ:さっちん的評価>★★★★☆(星4つ)海堂尊さんの白鳥・田口シリーズは、チーム・バチスタから最新のイノセントゲリラまで全ての原作を読み漁っている私。その白鳥・田口シリーズの中でも、最も好きな作品がこの「ジェネラル・ルージュの凱旋」です。原作でも、シリーズを通してキャラ的に一番好きだったのが本作品で準主役級で登場となる速水救命救急センター部長。特出した個性と傲慢な振る舞い、それでも患者を救う指名に燃えている、救命救急のプロであり若き天才医師、通称・血まみれ将軍。映画化されると聞いて「えっ、じゃぁ速水部長は誰がやるの?」と気になっていました。キャストが発表になって、驚いた。堺雅人さんじゃぁないですか!?と。いや~、嬉しい。大好きな堺さんが大好きな速水部長を演じるだなんて。映画を通して思ったのは「あの長編を、2時間で収めるのは無理がある」ということ。(若干ネタバレもありますが)原作好きの私にとっては「何でこのシーンをカットしているんだ」「何でドクターヘリがここで飛んでいるんだ」「何で殺人事件まで起きているんだ」と突っ込みどころ満載ではありましたが、原作は無視して考えると、一言で言えば「うまくまとめた」と思う。原作にはミステリーの要素は、ほとんどない。そこを敢えて殺人事件を入れ、物語を更にミステリアスにしているのはいいアレンジ方法だと思う。個人的には平泉さん演じる黒崎教授のあの台詞を映画では入れて欲しかった、という気持ちもなくはありませんが、(あっ、島津さんをもっと出して欲しかった!原作で言う田口・速水・島津の同期トリオは関係が面白い)何と言ってもわがままで傲慢なジェネラルを見事に演じていた堺雅人さんに大拍手。助演男優賞間違いないと思える迫真の演技で素晴らしかったです。(決して贔屓目ではないよ)そして、ほんわか・ぼんやり度を前面に出している女性版・グッチー先生の竹内結子さんにも拍手。アクの強い嫌味なヤツ・白鳥さんを演じている阿部寛さんにも拍手。バチスタシリーズが好きな方、そして、堺雅人さんファンの方は必見の映画だと思います。是非是非、劇場でご覧になって下さい。