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のんびり幸兵衛夢日記

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購入履歴

2010.05.30
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カテゴリ:読書
偽のデュー警部」(ピーター・ラヴゼイ)を読みました。
これは読み出すと止まりません(いつものことか)。ひと晩で一気に読みました。

1910~20年代の、今より不便だけど優雅な時代のお話。オリエント急行などを思い起こさせます。
ミステリとしてのスジがこじつけでなく、小説として全体の構成がよく考えられていて、展開がしゃれています。
終わり方も後味がよく、読んだ後、さすがだと思いました。

全体的にコミカルな味があって、明るい雰囲気。
登場人物の性格や人となりが、男性も女性もうまく表現されており、いろんな立場の人がそれぞれしっかりと描かれていて、読み応えがあります。作者の確かな観察眼と、バランスの取れた深みのある人間性が感じられます。

少し前に読んだ、ジェフリー・ディーヴァーが「どんでん返し」、トマス・クックが「記憶」なら、ピーター・ラヴゼイは「密室」や「時代」が特徴を表す言葉のように思えます。





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最終更新日  2010.05.31 13:00:18
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