図書館での予約本。
内容も余り知らず手にしたら
表装が、いかにも女の子向け。
ちょっと違うかなと思いながら読み始める。
仲良し幼馴染みの中学生三人。
名前も今風で頭に入らないし、話も。。
最初は、なかなか進まない。
でも、同時に10冊借りてきている、早く返さなきゃと
がんばって読み進めるとようやく内容が入ってくる。
壮絶ないじめに仲良しが巻き込まれてゆく。
なんてこった。
気づいている大人側、教師の気持ち。
面倒なことには、巻き込まれたくない。
そうだろうな。
根は深く、解決は簡単なことじゃない。
「ペルーに行く」という合言葉。
「空気を読まない」「ちょっと違う」というだけで
跳ね飛ばされる。
これわかるなぁ。
前職場。自分がそうだった。
「いじめられている」という自覚はプライドからか
なかったけれど、まさにそうだった。
介護施設での現場ヘルパー、看護士、そして、経理事務の自分。
なにかと、やられた。
どうすればよかったのかなぁ。
まぁ、精一杯がんばった。
さて、そんなことを思い出しながら、本を読み終える。
理不尽なことには、逃げていい。
老婦人のように、凛として立ち向かうのもいい。
そういう構造だと知って、とにかく生き抜く。
ところで、井上荒野さんて本名で女性だそうで、
それにもびっくり。
父親も作家。
以前毎日新聞の日曜版の連載「その話は今日はやめておきましましょう」
で、老夫婦と青年の交わりに、そういうこともあるんだと
印象に残っている。
直木賞受賞作「切羽へ」今度はこれを読んでみよう。