山仲間6人が集まって、「紅葉の涸沢カールに行こう」と
決まったのが去年の晩秋。
そして、一人が都合で抜け5人となり、計画は進む。
そのうち二人は、去年の秋に涸沢に行っている。
でも、この仲間で行きたいということで集まった。
超人気の山小屋、徳澤園、私も帰りに少し寄ったが、
その雰囲気の良さに、憧れの宿となる。
小説「氷壁」で有名で落ち着いた上品さがすばらしい。
宿泊の半年前に予約解禁となる。電話攻勢だ。
5人でそれぞれ挑戦するが、なかなかつながらない。
人気チケットをゲットするみたいな競争率だ。
私は、あきらめ気味。
そこに「取れた!」との連絡。すごい!!
あの憧れの徳澤に泊まれる。これだけで私の夢の一つは叶う。
先日、徳澤園の方から聞いたら、なんとプッシュ、180回目だったそうだ。
それで、その功労を労うために、ポーチをくださった。
あきらめないでその友人が電話し続けてくれたおかげ。
ちなみにその友人は、チームの最高年齢の78歳。
次は、まめな友人が行程の計画を練ってくれている。
電車、バスの乗り継ぎ、登山計画など。
一泊目は徳澤園で、二泊目は涸沢カールのヒュッテか小屋に泊まろう。
この予約は、1か月前に解禁。
また5人全員で朝から、猛烈アタック。わたしなんぞ、すぐにあきらめてしまう。
申し訳ない。
徳澤園ゲットした人がまた、電話がつながったそうで
その時、5名と言ったらそれでアウトになったとか。
一瞬の判断で、幸運の女神は去ってゆく。
それで、体力のあるものが、テント泊にするとかいろいろ案がでる。
結局、涸沢カールまでのピストンで明神館に泊まるということに落ち着く。
みんな脚に難があったり、高齢だったりする。12時間は動き続ける覚悟。
無謀かなぁ。行くだけ行ってみるか。ということになりゴーとなる。
上高地到着時は、大雨。
次の日も、あまりいい情報がない。
徳澤園の乾燥室は、濡れたモノたちで、あふれかえっていた。
それが、なんとあの晴天に出会えた。
人生、わからないなぁ。何が起きるか。
あきらめない。
それが大事なんだな。