2008/07/15(火)00:40
パグ友三昧な週末。(そのイチ)
今週末は楽しかった。
土曜日は玉華さんのご招待?(押しかけた?)で、玉華さんのご主人の職場にお邪魔してしまった。
実は、玉華さん&ご主人とは、学生時代からの古~い友達なのだが、お会いするのは実に10数年ぶり、え?20年ぶり?
学校を出てからは、年賀状のやり取りだけで数年・・・、ご主人の作品展に呼んでいただいたりが、何度か・・・
最近になって、玉華さんが、私のブログに遊びにきてくださるようになり、お互いに「動物大好き!」で意気投合!・・・ってわけ。
玉華さんのご主人はデザイナーさんだ。
このたび、仕事場の空き空間を改装し、フリースペース「marebito」として、絵画、写真、造形・・・と、あらゆる「表現者」たちに開放することになり、12日はそのお披露目だったのだ。
かっこえ~
物見遊山な私は、何にでも首を突っ込みたがる。
ふむふむ・・・、なにやら面白そう~
前々から、チッチに会って欲しいなあ、って話はしていたのだが、まさか、ご主人の職場に、しかも「お披露目」の大事な日に、「ケモノ連れ」ってわけには行くまいて・・・
でもでも、お忙しいお二人に、揃って確実に会えるチャンスもそうそうないし、玉華さんはチッチに会いたがってたし・・・
中に入らなくても、ビルの前まで行って見ようかしら?などと、12日のことを知ってからは、未練たらたらで、あれこれ思いあぐねていた。
実は今週末はお楽しみがもうひとつ(これはまた明日ね)。
こちらも、主役はチッチなので、土日のどちらか、お天気の「悪い方にしましょう!」って話していたんだけど、週末に来て「土曜日の最高気温33度」というのを見て
「に、日曜にしましょう」と決まったばかり。
暑い時期のチッチ連れは危険だ。
やっぱりおとなしく家にいるか~。と一度は諦めたのだが、このグズグズを状態を、そのまま玉華さんに、メールしたら
「え?チッチつれて来てくれるの?大歓迎だよ~!チッチに会いたいよ~」
と、熱烈ラブコールをいただいてしまったのだ。
今回は場所のお披露目なので、壊したり汚したら困る作品が展示されているわけではない。親しいお仕事仲間や、お友達を招いての、内輪のパーティーだから、もし無理じゃなければぜひどうぞ!とのこと。
「昼間危ないなら、遅い時間でも大丈夫だよ~」
え~、いいんですか~(すぐにその気になる)
次は行く手段である。
ギャラリーまで、さてどうやって行くか・・・
電車だと最低でも1度乗換えがある。
電車はエアコンが効いているけど、駅の構内ってすごく暑い。今日の気温じゃ、チッチ無理かも・・・
じゃあ車?
車なら、到着すれば室内だし、チッチも行かれるなあ。
荷物も載せていかれるし・・・
でもな~、一人で都内を走るのは恐いよ・・
土曜の昼を過ぎて、お邪魔する気なら、もうそろそろ出ないと、って時間になってもどうするか決まらない。
パソコンで天気を見たり、地図を広げたり。
そうこうするうちに、勘のいいチッチ君。私の「お出かけモード」に気付いてしまった。
「かあたん?どっか行くの?ボクも行く!ボクも行くよ~」←お約束
玄関とリビングを走り回り、私に付いて歩き、後ろからヒザカックンをお見舞いされ・・・、ちょっと離れるとギャウギャウ喚く。
「えーい、わかった、連れてくよ!連れてくからっ!」
さすがに高速に乗る勇気はないが、都内への一般道は、主人の運転では散々通っている。(酔っ払った主人を乗せて、走ったことも何度かはある。)
茅場町はオフィス街だし、休日はそんなに混んでいないだろう。
自分の運転じゃ、途中で地図を見る余裕はないだろうと、大きな紙に、目的地までの主要な交差点をメモして(ご存知うちの車にナビはない)、チッチのギャウギャウに煽られ、勢いで出発。
ムンムンと暑い土曜の昼下がり、道は空いている。
チッチがガハガハしているのが気になって、何度も「引き返そうかな?」と思うが、一本道、どんどん景色が変わっていく。
ガハガハがすごいので、途中で一度車を停め、チッチをクレートから出して、助手席の椅子にリードでつないでみた。
すると、チッチは、助手席の足元が涼しいことを覚えていて、足もとにもぐっておとなしくお座りしている。
これなら大丈夫かな??
普段は主人の運転で、キョロキョロと周りを見ているので、「おお、ここまで来たか」「あ、あの看板」とチェックしつつ車は都心へ・・そして、目的地に無事到着!!
川沿いに建った、細長いビル。
いかにも「好きそう」なレトロな空間。
他の階に入っている会社は、お休みで誰もいそうにない。
外から見た感じ、アートギャラリーがあるようには見えない。
細い階段にチッチのガハガハが響き渡る・・・
5階の奥に小さな表札を見つけた。
ドアをそっと開けると、中から楽しそうな笑い声が聞こえる。
「っこ・・・、こんにちは~」
ドアは2重になってて、入っていくと別世界だ。
気配に気付いて、玉華さんのご主人が迎えに出てきてくれた。
申し訳なさげに入っていくつもりが、チッチ連れだとそうはいかない。
カシャカシャとツメの音、ガハガハと荒い息・・・
「チッチの登場だよ~ん!いえーい!」
ってなっちゃった・・・
「あ!チッチだ!」
「わーっ!チッチ~来てくれたの~」
奥からエプロン姿の玉華さん登場(パーティー用のたこ焼きを焼いていたらしい)
玉華さん、20年前と全然お変りなく、スリムで小顔、うらやましいよ・・・
「お言葉に甘えて来ちゃいました~」
中にはお仕事関係やお友達が10数人がいらっしゃったのだが、この「珍客」を皆さん歓迎してくださった。
ギャラリーは、間接照明の柔らかい光。
想像通りの懐かしいにおいがする。(たこ焼きの匂いじゃないよ)
大きな窓からは川が見下ろせ、都心のビルとは思えない静寂さ。
ひとしきり、皆さんに紹介していただいて、色んなカタチの椅子の一つに腰掛ける。
その椅子も、ご主人が革を選んで張替えたそうな・・・
昔のお医者さんの先生が座っていそうな椅子である。
汗を拭いて、少し落ち着いたので、しげしげと見回すと、おそらくご主人がかなりの時間と労力を注いで集めたであろう、こだわりのグッズの数々が、それぞれの存在感を消すことなく、ここの空気に溶け込んでいる。
黙ってずっと、座っていたくなるような、もしかしたらずっとここに座っていたような。
なんとも言えない、そんな空間なのだ。
チッチは興奮状態で、初めはガハガハしていたが、話に夢中になっている私たちの足元でぺたりと寝てしまった。
「そうそう、目の傷どうした?」とか
「どこの歯が折れちゃったの?」という話題になると、急に起こされて、口を開けさせられたりしてたけど・・・
ちょっとだけお邪魔するつもりが、2時間以上居座ってしまった。
お客さんの一人一人が、皆さん個性豊かで、話題も豊富。
聞けば、ほとんどの人が今日初対面だったり、お久しぶり・・・だそうで・・・
そんな風にまったく見えない、皆さん、毎日一緒に仕事している人なのかと思うくらい、自然にリラックスされているのだ。
その自然さが、心地よくて、いつまでもおしゃべりしていたかったが、帰り道もあるし、チッチもアクビをしているので、失礼することに・・・
チッチを車に乗せ、駐車場を出るまで、ご夫婦で見送ってくれた。
「ほんとに運転できるの?」「ウインカーどっちかわかる?」なんてイジワルを言われてゲラゲラ笑いながら・・・
学生時代の友達は、いつまでたっても、なんだかそのままなのである。
すっかり夜になった帰り道。
チッチはクレートの中で大イビキ。
「付き合ってくれてありがとうね~、チッチ~」
思わず声をかけるとフニャフニャと寝言を言っている。
チッチのおかげで、新しい友達もできる。
チッチのおかげで、古い友達にも会える。
思い切って出かけてよかったなあ~