Kuchen1 しっとりケーキの秘密。 

Kuchen 1 しっとりケーキの秘密。

日本のケーキとドイツのクーヘンの違い。


クーヘン。
Kuchenとは、ドイツ語でいうケーキです。


ドイツ語でケーキを表す言葉には、Kuchen(クーヘン)とTorte(トルテ)とあって、
これが、ちょっとややこしいのですが、
ケーキ全体を表す大きな概念としてのKuchenがあって、
その中に、一段階下の概念として、日本のケーキのような「Torte(トルテ)」と、
焼きっぱなしのケーキ、「Kuchen(クーヘン)」があります。

だから、クーヘンといったとき、トルテを含んでいることもあれば、
本当に、焼きっぱなしのケーキだけを意味していることもあります。

ここでは、焼きっぱなしのケーキ、クーヘンのことだけ、とりあえずお話ししています。
クーヘンとトルテの違いについては、
ドイツ お茶とお菓子 ケーキクーヘントルテか、
ケーキ趣味人のレシピ+仕事人のつぶやき
を参照してみてください。


さて、バウムクーヘンという菓子を知っていますか?
あれです。
あれのクーヘンです。バウムは木・樹を意味します。

クーヘンは、ドイツで生まれた言葉で、ドイツ特有の焼きっぱなしのケーキを言います。
焼きっぱなしとは、つまり、クリームやチョコレートで上掛けの飾りをしないケーキです。

そんなもの、うまいのか? ぱさつかないか? とおっしゃる方、
わたしのレシピをぜひ試してみてね。
しっとりタイプのケーキができます。


まあ、でも、最近では、ドイツでも、「ぱさぱさのクーヘン、僕嫌い」という人も結構出てきました。
赤ワインケーキなど、そういう人には特に喜ばれます。



さて、ここではまず、実践のポイント。

しっとり系のケーキを食いたい人は、
卵白を混ぜる前のタネが固めの場合、
生クリーム、アルコール、牛乳、ケーキの味にあったジュースなど、液体系を入れると良い。

液体混ぜちゃって、大丈夫なの?と思うでしょ。わたしも思った。でも大丈夫なのさ。
アルコールか生クリームじゃないとだめかと思ったけど、その他の液体でもオッケ。
しかし、長持ちするという点では、酒類、生クリームがおすすめ。

わたしの場合、
大抵小麦粉200-250g、それに加えてアーモンドパウダー200gなんて具合にしていると、タネ、がちがち。
なもんで、液体だいたい200ml加えてます。

本に載ってたレシピだと、小麦粉オンリーで250gに対し、1/8L.つまり125ML。それでも崩れるのを懸念してパウンド型。
でも、セルクルでも大丈夫。なんの問題もなし~。

しかし。入れすぎると、膨らまないので注意。
あと、ベーキングパウダー、使ってます。
卵白だけに頼るのは、産み立て卵とすべての条件が揃ったときのみ。
失敗したくないとき、失敗する余裕がないときは、ベーキングパウダー。



この先、ドイツケーキの材料について、少しずつ書いていきます。
2006年1月17日改訂





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