schatzky☆ドイツ忘我と結実の境。

Alternative-アルタナティヴェ


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学生団体の変容の一つ、Alternative(アルタナティヴェ)を扱っています。


まず、Alternative(アルタナティヴェ)の意味ですが、これは元々形容詞でalternativ(アルタナティヴ)、選択的、反対のという意味を持っています。そこから派生して、現代社会の自然環境破壊や人間疎外などに対する反対運動をAlternativbewegung(アルタナティヴベヴェーグング)、それに関わる人々や団体をアルタナティヴェと呼ぶようになっています。従って、エリート集団を育てる元々のVerbindungの意図とは合わないんだけど、よりよきドイツを目指すための団体、とした場合にはいいということになるのかな。

  例を挙げると、このアルタナティヴェに属する団体の建物に住んでいた親友は、女性だった。食事代も含めた家賃は部屋の広さごとに決まっており、大学の寮と同じかそれよりも安いくらいだった。大抵、入居時は条件の悪い部屋が割り当てられ、長く住めば住むほど良い部屋へ移れる可能性が高くなる。条件の悪い部屋とは、狭い、暗い、湿っぽい部屋を指す。もちろん部屋の広さと家賃は比例するので、小さくても安い部屋がよい人は、小さい部屋にずっと住んでいて構わない。地下一階と地上4階くらいの建物だが、一面が斜面のため、地下といっても窓がある。外に、電気と水がない東屋もあり、そこにも住んでいる人がいる。これは好んで住んでいるそうなので、念のため。誰かが引っ越すたび、入居した年順にその部屋に移る権利が与えられ、それが次々と回転していく仕組み。

  このハウスには、学生以外の住める人の条件に、一人で子供を育てている人というカテゴリーがある。実際、いつも大抵4人くらいの一人で子育てをしている人たちが住んでいて、もちろん子供も一緒で、何か不思議な家だった。住める期間は学生で2年、理由によっては延長も可能。

 友人の薦めもあり、そこへ越すことも考えたが、私は結局やめておいた。理由はいくつかある。一つは、壁が薄くて隣の部屋、もしくは何かの催し物があるときにそこからの音が丸聞こえなこと、もう一つは、住人としての義務に週一で住人全員のご飯を作るか、買い出しをするかがあること、週一で1時間くらい住人全員での話し合いがあること。後者は何とかやったとしても、私はドンちゃん騒ぎや馬鹿でかい音で聞く音楽などの騒音には耐えられない。それで今も寮暮らし。こちらも騒音はあるけれど、隣の部屋の音が丸聞こえということはないし、パーティや何かの場合もよる11時以降は原則的に音量を落とすことになっている。落とさない人もいるけど、警察もくるから、どっちもどっち。今のところ、住めない状態ではなく、ありがたく暮らしている。

ちなみにドイツは基本的に、部屋そのものは個人部屋。台所やトイレ、シャワーなどがところによって共同スペースとなる。
寮の話はまた改めて。


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