ドイツ菓子ベルリーナーとアイアークーヘン

ドイツケーキ文化 アイアークーヘンの味 (3) 脱線してベルリーナー

皆様、アイアークーヘンについて、いろいろ、面白い情報をありがとうございます。

これぞ、民俗学!という感じでござります。
ドイツのお菓子からドイツの地理をかいま見ると申しましょうか。


で、せっかく皆様が書いて下さったものをまとめたいんですが、
ちょっと今、時間がない。

というわけで、お伺いを立てます。

chibirinさんはユーハイムのアイアークーヘンの味をご自分で!
ということでしたが、

ユーハイムのアイアークーヘンに一番近い味のレシピはどれか、
結構、気になっている私です。

これを食べたことのある方、
是非、「これはこういう味に近い」という具体的なレポートを頂けませんか?

これまでは、「杏ジャムを塗ってあり、洋酒が効いていて、卵たっぷり、しっとり」という情報を頂いております。

しかし、実体を想像するには、まだまだ…。

実は、私自身で焼いたことのある一番卵の多いドイツケーキのレシピは
小麦粉200gに対して、「6個」なのでございます。

卵8個に小麦粉ちょろり、やってみたいですが、怖いです。

Akkoさんはお義母さんのプファンクーヘン、どんな味だったのでしょうか。

今日、
1910年ころに流行りだした、屋内式のオーブンがなければ焼けなかったという菓子、
今で言うクグロフのハシリですが、
これがやはり、卵1個につき、大さじ1の砂糖と小麦粉を入れるというレシピでした。
使う卵は全部で10個から12個。

やってみたい。
しかし、不味かったら残りはダレが食べるんだろう。

一つ、気づいたことがありまして、
アイアークーヘンという名前が使われている地域。

ドイツの結構大きな地域でベルリーナーと呼ばれているお菓子があります。

ドーナツの一種なんですが、
これは、ベルリンでは、一般に、ベルリーナーとは言わず、
プファンクーヘンというのです。

又、ベルリンに限らず、別のところでは、
ベルリーナー・プファンクーヘン、
もしくは
ベルリーナー・クラップフェン
ともいいます。

どんなお菓子かというと真ん中をくりぬかずに揚げた丸いドーナツで、
中にジャムが入っています。
生地はイースト生地です。

ジャムは、地方によって異なり、
中部や北の方は、ハーゲブッテと呼ばれる、野バラの実を煮詰めてジャムにしたもの、
シュヴァーベン地方では、ラズベリージャム、
バイエルンではアプリコットジャムなどという情報を頂いています。

まあ、今ではいろいろなバージョンがありますが。

前振りが以上に長い。失礼。

で、これに関連して、
ベルリーナーをプファンクーヘンと呼ぶところでは、
ホットケーキ、パンケーキを「アイアークーヘン」と呼ぶ
ということに、気がつきました。

(中身それだけですか)

すんません、それだけです。

しかし、アイアークーヘンについて、もうチョロちょろっと述べると、

1.ポルトガルから来た、Pao・de・lo,パォン・デ・ローという、
カステラの元になっているというお菓子は、
ドイツ語でアイアークーヘンと訳されています。

1.スウェーデンにはも、アイアークーヘンらしきものがあり、
これは洋酒をたっぷり入れて作るという情報を得ました。

時間ができたら追っかけます。

皆様も、どうぞ、情報提供をお願いいたします(^^)/


最終更新日 2007年05月17日 11時36分07秒
○ 読めば読むほど・・・ pikachumamaさん
・・・わかんなくなってきちゃいました(汗)。
Eierkuchenって、いわゆるクレープのことと思ってたんですが、時代や地方によって違うということなんでしょうか・・・? http://de.wikipedia.org/wiki/Eierkuchen  
ちなみにベルリンではこいつのことはCrepeとフランス語で呼びます。まあ、ベルリン市内でも、ウィーン風やチェコ風のカフェにはいるとパラチンケンとあちら風になりますが。

話は逸れますがPfannkuchen(いわゆるベルリナーのほうね)の中身は、ベルリンではPflaumenmusもしくはSauerkirschのジャムというのがが多いように思います。
(2007年05月17日 05時17分08秒)

○ Re:読めば読むほど・・・(04/27) schatzky☆
pikachumamaさん

あれま。ごめんなさいー。わかりづらいかしら。

>Eierkuchenって、いわゆるクレープのことと思ってたんですが、
そう、ホットケーキの薄版、クレープの厚版、
パラチンケンという人もいるし、東ではPlinzen,Plinsenという方もいるみたいです。

時代や地方によって違うということなんでしょうか・・・?

以前と、レシピはかなり変わってきている部分があります。後は、地域で名前が違うってことかな。

>ちなみにベルリンではこいつのことはCrepeとフランス語で呼びます。まあ、ベルリン市内でも、ウィーン風やチェコ風のカフェにはいるとパラチンケンとあちら風になりますが。

おお、おしゃれな呼び方ですね。
別のベルリンの方は「プリンツェン」という呼び方を教えてくれました。これは東ドイツに広まっているみたいです。今度、GERAの情報をお願いします(笑)

>Pfannkuchen(いわゆるベルリナーのほうね)の中身は、ベルリンではPflaumenmusもしくはSauerkirschのジャムというのがが多いように思います。

おお、新しい情報、ありがとうございます。それも美味しそうねぇ。

新年の、爆弾は知っていますか?カラシ入り(笑)
(2007年05月17日 08時10分32秒)

○ Re:ドイツケーキ文化 アイアークーヘンの味 (3) 脱線してベルリーナー(04/27) MAOまおさん
つまりドラ焼きの皮だよね(爆)
あれもやたらと卵が多い。
でも卵8個に小麦粉ちょろりだったらどう考えてもオムレツだわね、甘い玉子焼き?お正月の玉子焼きみたいな。

レシピ(配合)のことは別にして
つまりフランスで言うクレープなんだろうね、
甘いタイプもあり、ハムやチーズを挟むタイプもある。
東側の国のブリニスもこの一種なのかな。
フランスのレシピで
薄く焼いたクレープにジャムを塗って重ねまくってケーキにしちゃう、ていうのを見たことがある。

ちなみに、フランスでクレープと呼ぶと
本来は小麦粉を使った甘いクレープのことみたいです。甘くないものをクレープと呼んでも別に問題ないけれど、特に、そば粉で焼いた甘くないタイプはあまりクレープとは呼ばない。ガレットと呼びますね。
あれ、本題から外れちゃったかな、ごめんなさい。(2007年05月17日 06時48分05秒)

○ Re[1]:ドイツケーキ文化 アイアークーヘンの味 (3) 脱線してベルリーナー(04/27) schatzky☆
MAOまおさん
>つまりドラ焼きの皮だよね(爆)
そう、姉さん、どんぴしゃ!大当たり!

>あれもやたらと卵が多い。
そうだねぇ、言われてみれば、あの感覚かぁ。確かにしっとりだ。
>でも卵8個に小麦粉ちょろりだったらどう考えてもオムレツだわね、甘い玉子焼き?お正月の玉子焼きみたいな。
どうだろうね。オムレットとしてあるレシピは、卵8個に大さじ3杯だよ。それで、オムレツ、納得。だったんだけど。卵1個あたり大盛り1杯の小麦だったらどう?

>つまりフランスで言うクレープなんだろうね、
そうそう。名前は変わっても、そんな感じ。後、ガレットとか。

>東側の国のブリニスもこの一種なのかな。
そう、それが、丁度その仲間のことを教えてくれた人がいて、その通りなの!すごいわ、ねぇさん。

>フランスのレシピで
>薄く焼いたクレープにジャムを塗って重ねまくって

それ、私も見たことがあるー。ミル・クレープ!
食べたかなぁ。食べた気がする。

>ちなみに、フランスでクレープと呼ぶと
>本来は小麦粉を使った甘いクレープのこと

そば粉になると、ガレットだと聞いています。
甘いのもご飯系もあるけど、そば粉は小麦ほど上等じゃない(とされている)ということもあるみたいね。

どんどん広がって、面白いね。
ドイツケーキ文化じゃなくて、
ヨーロッパお菓子文化論ですな。
お菓子万歳!

どんどんはずれちゃって下さい(笑)
(2007年05月17日 08時16分57秒)


○ ぜひおためしを Papagena48さん
しゃっつきぃさん
論文を書くほどですから、ぜひいろいろお試しになってその味を書いてください..お忙しいでしょうけれど、伝聞で論文より説得力あると思います!!(2007年05月17日 21時16分38秒)
○ ドイツケーキ文化 アイアークーヘンの味 (3) 脱線してベルリーナー(04/27) schatzky☆
Papagenaさん
これは、残念ながら、論文とは、直接は関係がないのです。論文が書き終わって、学術書を出して、その脇で一般向けに本を書くときに入れるネタかなぁ。もし書く機会があればですが。


○ 義母のレシピ akkoさん
義母のレシピが今、手元にないのですが・・・。
卵と若干の牛乳、砂糖がほんの少しと粉が入っていて、甘い玉子焼きとホットケーキの中間のような味がして、これにジャムやヌテラを塗って食べます。彼女によれば、砂糖と牛乳は目分量でそのときの気分で適当に入れるのだそうです。まさに「家庭の味」ですね。

Pao de lo のレシピ、某楽天ショップにありました。全卵2個・卵黄6個・砂糖90g・薄力粉20g・強力粉10gにブランデー少々(小さじ2程度?)で、型に入れてオーブンで生焼け程度に火を入れるとなっています。("lo"の意味を調べようと、ポルトガル語辞典を出してきたのですが、載ってませんでした)

Berlinerについて・・・。
ここ、フランケンではHagebutteのジャム入りのものがKrapfenとして売られています。
Pfalz南部に住んでいたときには、イチゴのジャム入りがBerlinerとして売られていました。確か、ヘッセンではKreppelと呼んでいるはずですが、中身のジャムはHagebutteです。(2007年05月21日 16時43分44秒)


○ 追加・・・ akkoさん
たしか、どこかのブログでオランダ風のパンケーキとポーランド風のパンケーキについて書いてあった気がします。ご存知かもしれませんが・・・。
特にポーランドは、ドイツとの歴史的なかかわりが多い国ですから、調べてみると面白いかもしれませんね。(ブログを管理なさっている方のご主人は、ポーランドとドイツのハーフです。)(2007年05月21日 16時52分09秒)

akkoさん

わざわざありがとうございます。ホットケーキとあまい卵焼きの中間とは、本当に興味深いですね。
>まさに「家庭の味」ですね。
まさに、まさにおっしゃるとおり!長年の経験があるからこそだと思います。

Pao de loのレシピもありがとうございます。"lo"については、日本語の絽から取ったという説があります。そのしっとりした生地の感じが、絽という織物の素地を連想させたため、という理由です。本当かどうかは分かりませんが。卵がとても多いですね。

Berlinerについてもありがとうございます。
そろそろ地図が書けそうですね(^^)
フランケンから来ている友達もやはり、いつも、Hagebutteの中身が恋しいといっています。HessenもHagebutte, Pfalzの南がイチゴジャムというのは面白いですね。KreppelはKrapfenから派生しているかな。

ポーランドの一部になりますが、東西プロイセンについての戦前の食を今、やっているところです。Flinsen,Flinzenという呼び名で、やはりPfannkuchenが出てきました。時間ができたら、書きますね。ほんとうにどうもありがとうございます。
(2007年05月21日 17時40分29秒)


















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