2006/08/08(火)07:52
ドイツ的と日本的気遣い
私は親ドイツ派だが、しつけをきちんと受けた日本人として、
ドイツ人に言われてしまっては、どうしても納得できない形容がある。 「相手の考えや周りの様子をくみ取る、ちょっとした気遣いが欲しい」万人がそうだとは言わないが、今の標準的なドイツ人にあわせて生活していた場合、
大抵は、どう転がっても、日本人はそういうことに関する気遣いの固まりなのである。(固まりの大きさは違うが) 上のような言葉は、どう考えても、
礼儀をわきまえた日本人に対してフツーのドイツ人が言う言葉ではない。 ドイツ人だって、気遣いの固まりのような人はいるが、気遣いの方向性が違う。 だいたい、そういうことを言うこと自体、全くもって、ドイツ人らしくない。 むかーしの、ドイツ上流階級では、日本のごとき気遣いが望まれていたようだが、
それを抱えている人は、今や、ごくごくわずか。もし言われたら、 それは、あなたが標準ドイツ化しているということ。
そして、相手は、ドイツにおける気遣いの方向性を誤っている。(もしくはそういう指摘すら、何らかの誤解かお門違いである) よくよく考えたが、そういう結論になった。
ドイツ人に対して失礼とか、奢っているとか、そういう問題ではないのだ。