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カテゴリ:研究と大学
ケーキ(文化)の研究、楽しそうだね。 には、「そんな女子供のお気楽な食べ物」 というニュアンスが含まれる。 そんなお気楽な食べ物を研究って、研究になるの、研究にして何になるの。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前回も書きましたが 実際の論文書きは、テーマの内容に関わらずヒーヒーいってたりしますので(笑)、 私はケーキ文化をとても面白いと思う。だから、その文献を読んだり、資料を探したり、 だけど、ケーキが嫌いな人には、砂糖やクリームの味を思い浮かべるだけで吐き気がする人には、ケーキ文化を題材にした研究を深めることは難しい。 そういうことです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ただし、そのテーマが一般に「楽しそう」と思われるかどうかというのは、 「ケーキの研究って楽しそうだよね」というのは、 それは、小難しくいえば、 そんなの、当たり前じゃないかというかもしれません。 ケーキが、もしくはケーキのある空間が楽しいのは、当たり前ですか? という評価は、どうして「一般的」なのでしょう。 また、私たちの生きている社会では、そういう考え方はどこから来ているのでしょう。 これらは、それは私の研究の中で、とても大切な意味を持っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私の研究では、ドイツのケーキ文化が持つ象徴的な意味の変容を扱っています。 ケーキ文化がドイツでポピュラーになるのと平行して、 ケーキが楽しいというのは、その後半で大切な意味を持ってくるのです。 食べ物は、往々にしてその国や地域の文化をとてもよく体現しています。 それは、ドイツという国が置かれてきた地理的理由や政治的理由、 そんな大げさな、といわないでください。 ドイツの私的な社会がどういう発展を遂げてきたのか知りたいとき、 そういうの、私はとてもおもしろいと思うんです。 それが、私がここまでやってこられた理由です。 そして、経験主義的文化学、ヨーロッパ人類学、ヨーロッパ民俗学が持つ意義の一つも、 ケーキの研究、楽しそうですね。とか これは、前にも書いたかもしれませんが、ここでもう一度書いておきたかったことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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