大学新学期、日本からの留学生に同行案内。
新学期の開始時期は大学によって多少異なるけど
一応の決まりはイースター明け、4月15日以降。
しかしFachhochschuleと呼ばれる大学などは高校などと似ていて、一月ほどずれる。
今年はイースターも15日前に終わり、
月曜が16日で一番早い学期初め。
ということは、夏休みも早めにやってくる。
人が一気にあふれる。
学生事務局には人が並び、
学食にも行列。
大学の建物が集まっているところは
道路も人でいっぱい。
さすがに若いなぁ・・・。
みんな一生懸命学ぶのだね。
私のでた大学は、図書館の改修がようやく終わり、
前面がとてもきれいな明るい建物になった。
カフェテリアもつき(道路を挟んで向かい側にも学食があるんだが)
なんだかアメリカっぽい。
みんな、ますます図書館が好きになるんだろうなぁ・・・。
図書館にいろんな本を置いて図書館で暮らしているみたいな学友もいた。
自分は自宅で作業するほうが効率がよかったので
途中からは自宅に閉じこもっていた。
(資料がマニアックすぎてほとんど自宅にあったから)
そして別の大学へ。
英語が共通言語のマスターコースに紛れ込む。
半分以上が留学生だろうか。
アジア系の顔もちらほら。しかし日本人ではない。
うちの大学でも中国からの留学生が爆発的に増えたが、
どこの大学でも増えているんだなと思った。
ちなみにこのマスターコース(バチェラーもあるのかも)は
(当然ながら)ドイツ人も英語で講義を受け、
レポートを書き、ディスカッションをし、
筆記試験、口答試験ともに、やはり英語。
博士課程も、留学生の場合は
州や大学によっては英語必須の入学試験を設け
それを通らないと博士課程の学生になれないところもある。
そして必須講義も英語。
(博士課程で必須講義というのもドイツではどうなのという微妙さ)
理系、それも物理や数理、経済ならともかく、
文系で対象がドイツ(仏・伊・アジア…英語圏外)となると…
ドイツに来て英語で大学を出る意味は何なのかと
正直疑問を抱かざるを得なかったりする。
時代の流れと言って片付けるのは容易だが
とりわけ文系で
対象&研究国の言語を学ばずして何が学問じゃ。
というわけでなんともあほくさい。
うちの大学はまだそんなにはなっていない。
なってるところ?
たとえば
Nordrhein-Westfalenノルトライン・ヴェストファーレン州の大学(全部かどうかは確かめてない)。
まあ、英語ができますよっていう証明にはなるけどね。
そして教員も一応英語ができないと雇ってもらえないという罠。