フリーランスから無期限の滞在許可へ、半歩前進。というべきか。
自由業から無期限の滞在許可を取るのは、
そう簡単ではない。
更にいうと自由業の滞在許可を取るのも
簡単とは言えない。
高額所得者でない限り。
もしくは何らかの才能に秀でていて、それが認められているか。
もしくはそういう審査のユルーイ街に住んでいるか。
でもそんな審査がゆるい街がどこかなんて、
実際、行ってみなければ分からない。
ベルリンは幾つかの意味でゆるかったらしいが、
ベルリンから3月にうちの街に来た今の同居人は
「最近厳しい」と言っている。
多くの自由業でネックになるのは大抵「安定した収入」という条件。
自由業に就くのには、私のように多くの場合、何らかの理由があるから。
何度も書くけど、もちろん高額所得者は別。
さて、
来ないな-来ないな-と思っていた税額査定通知書が
週末にすとんと届いた。
来れば来たでどきどきする。
書類を隠してしまいたいと訳の分からないことを思ったりもする。
しかし、出かけねば。と気を取り直して
各種書類を検分し、この月曜に役所に行ってきた。
春に「無期限の滞在許可を下さい」と役所に行ったら、
担当のお兄ちゃんに
「税額査定通知書がないとね~審査できないんだよね~」といわれ、
通知書を出すのは税務署なので、
じゃあ、まあ仕方ないか。と待っていたのであった。
自由業(と自営業)では
税務署の査定した収入額が唯一の公なものなので
外人局はどうしてもこれを見ないことには審査ができない。
ということらしい。
そんなわけで「自由業就労目的の在留資格」が仮延長されて数ヶ月。
今まで宙ぶらりんといえば宙ぶらりんな身分だったのである。
「まあ、仮延長期間内に届かなくても、届かないってことはないと思うけど、
その時は無料で延長するからさー」とお気楽に言ってくれたお兄ちゃん。
「でも通知書が来たらすぐ来てね。期限まで待たないでね」
ともいっていたので、月曜にすたこらと足を運んだのであった。
行ってみたら今日は人が結構いた。
そして受付はいつもの半分しか開いていない。
しかも一つは予約者専用。
予約を取ってくる人は、指紋を採ってベルリンに書類を送るために来る人たち。
つまり申請内容が審査済みか、決定事項が明らかな人。
私は予約はいらないからーと言われていた。
ということは、審査事項は決定ではない。
そんなことを考えるとどきどきする。
今日はいつものお兄ちゃんは夏休みでおらず、
こういう審査を受け持っているらしい、ちょっと偉いおじさんだった。
税額査定通知書をそそくさと手渡し、
収入額が6月からのもの、つまり半年分であることを強調する。
これ、とても大事。
続く。