新聞の不快、民族によって異なる挑発の印、アルゼンチン戦での小競り合いに思う
先日の小競り合いについて、いくつか疑問がわいたので続き。昨日のわたしのコメントも、ちょっと訂正。朝日.comには、「独選手PK戦で挑発」とあります。http://www2.asahi.com/wcup2006/news/TKY200607010275.html最初にアンフェアなことをしたのは誰かということから話を始めれば、スペイン語で汚いヤジを飛ばし、PKに臨んでいるさなかののドイツ選手の集中力をそごうとしたのは、残念ながらアルゼンチン側で、ドイツはアルゼンチンがシュートをするとき、静かにゴールを見守っていたそうです。ボロフスキは、自分がそういうヤジの飛んでいる状態でゴールキックをした後、ほかの選手の集中力がさらにそがれては困ると、ドイツでは静かにするべき場では全く普通の仕草である(つまり、他意、悪意の全くない)、指を口に当てて「しぃ~」と静粛を促す仕草をしたそうです。静かにする場で、「静かにしてくれ」と声を上げては、逆にさらにうるさくなりますので、そういう形をとるわけですが、アルゼンチンはこれを「挑発」ととったわけです。(ドイツ語で、静かにしてくれといっても、伝わらないかもしれないし)http://www.spiegel.de/sport/fussball/0,1518,424608,00.html国や民族によって、ものの受け取り方は違います。対戦中に足を蹴られて「パードン」と謝ってきたフランスの選手に対し、「パードン」の意味が分からなくて、”足を踏まれた上、さらに侮辱された"と勘違いして、相手を蹴り返してレッドカードをもらったドイツ選手の例もあります。(彼は、なぜ蹴ったのかと問われて「あいつが俺を"パードン"呼ばわりしたからだ」と答えています。ほんとにパードンの意味が分からなかったのね 苦笑)アルゼンチンにとって、特に口に指を当てる仕草が一般的に挑発になるのか、知りたいところです。convientoさん、どうぞよろしく。なお、ボロフスキと間違えてメルテスアッカーに股間蹴りを加えた選手は、その場でレッドカードをもらい、数試合出場停止になり、とばっちりを食らって倒れたメルテスアッカーには、誰からも何の言葉もなかったとか。メルテスアッカーはかわいそう。http://www.spiegel.de/sport/fussball/0,1518,424568,00.htmlそれから、朝日新聞にあるビアホフのコメント、「それについて大きな問題ではない」と流したとあるのは、http://www2.asahi.com/wcup2006/news/KYD200607010021.html朝日の書き方では、誤解を招きますが、開催国としてフェア&ウエルカム精神を示すべき立場にあるからで、「水に流した」のであって、都合が悪くて「受け流した」のではないと思います。ビアホフ自身、殴られていましたが、それについての殴った側の公的処分はないだろうという方向でインタビューに答えていました。これも、同様の精神の現れといえます。きちんと伝えろ、朝日。わたしは朝日は嫌いではないが、こういう事があると、情けないと思います。紙面の都合があるにしても、こういう書き方では、偏っているといわれても仕方がない。なお、ドイツのフォーラムを見回したところでは、フリングスが誰かを殴ったというコメントが一つ見つかりました。http://meinung-live.de/イタリアのテレビが流したということですが、中継というのは、公式で出される一つのビデオを各国テレビ局がそれぞれで編集して流すらしく、もし、フリングスが殴っているとすれば、他の国もほおっておかないような・・・ということで、なぜイタリアのテレビだけが・・・という疑問も飛んでいます。イタリアは次の対戦チームですしね。なお、これは一般人のフォーラムです。わたしはこの画像を見ていないので、何ともいえません。もしこれが本当なら、火曜の試合にフリングスは出られないでしょうね。それこそ、挑発されて馬鹿なことをやっていなければいいですけれど。よかったらぽちっと。励みになります。ありがとう。