すうがく博物誌(上)/森 毅
先日のロッカフランケンシュタインによる中島みゆきナイトにおいて、開演前と休憩中と閉演後で読了したのが、On A Slow Boat To のお店が所蔵していたこの本。数学用語を面白く解説している。インプットはアウトプットを見よ、アウトプットはインプットを見よなんてよくある手口はともかく、数学者のエピソードなどなかなか楽しい。数学というのは論理展開する根拠となる学問であり、すべての科学の基本になっている。数学って記号で抽象化したところで躓く人が多い気がするよね。算数という実態のあるモノや平面幾何という目に見える世界から虚数になるととたんについていけなくなる人もいるだろう。でも、この思考の抽象性というのは考える力において大きな意味がある。なので、数学ができない人の思考力ってのは疑ってしまう傾向に自分があるのは確か。社会行動学なんてものよりはずっと数学の方に興味を覚えてしまう。にも関わらず遊びたいことを優先した文系に進学したのがこういう現実を招いているのかしら。上だけが置いてあったけれど、下巻がKindle Unlimitedにあれば読むとしよう。。。