2004/12/23(木)23:12
六魔将伝説~第六章・甦る六魔将伝説~その61(第199回)
※この日記は、RPGツクール2で制作した話を元に作った小説です。
「くらぇっ!!」
カシアスは渾身の力を込めて思い切りデスフィルに剣を振り下ろした。今度の一撃は手ごたえがあった。さらにルドルフ、ヴァイエイトの攻撃が炸裂する。
「バ、バカな…!」
先ほどとは比べ物にならないほど強烈な攻撃を立て続けに3発喰らい、血を流したデスフィルは傷口を押さえながらヨロヨロと後退する。
「て、テメェら…いつの間にそんな力を…!」
「さあ、覚悟するんだな、デスフィル!!」
傷だらけのデスフィルを見て勝利を確信したカシアスは、剣の切っ先をデスフィルに向けた。
「ククク…」
デスフィルはニヤリと笑うと、左手を一行の前に出した。
「六魔将はそう簡単に殺られねぇよ…!」
力を込めたデスフィルの左手が強く光りだす。
「…彼の者に殺られし彷徨える怨念よ…その憎悪を癒しの糧とし、我に捧げよ… さすれば汝らの無念、我が晴らさん… 死者の魂!」
デスフィルがそう言った途端、カシアス達の身体が光りだした。
「な、何だ!?」
その光が全てデスフィルの左手に集まる。そして、デスフィルの身体自体が光りだした。光に包まれたデスフィルの身体の傷口がみるみる癒えていく。
「な、何が起こってるんだ!?」
カシアスは急いで剣を構えなおすと、デスフィルに飛び掛った。が、瞬時にバリアを出され、剣は弾き飛ばされる。デスフィルは豪快に笑った。
「今のはオレ様の回復技、死者の魂だ。テメェらに殺された奴等の怨念を糧として回復する…! つまり、殺した人数が多ければ多いほど、大幅に回復するってわけだ。」
「そ、そんな技、六魔将伝説に載っていませんでしたよ!?」
取り乱すルドルフに、デスフィルはバカにしたような態度で答えた。
「当たり前だ、PERVERTごときに回復なんざする必要ないだろう!」
デスフィルは身体を動かすと、頷いて笑みを浮かべた。
「ほぼ完全に治癒されたな。これもテメェらが大勢殺してくれたお陰だぜ、ククク…!」
「ちっ、振り出しに戻ったわけか…」
カシアスは溜め息をつくと、再び剣を構えなおした。そして、デスフィルを葬るには一撃で倒せるような強力な力が必要だと悟った。
~続く~
明日はクリスマス・イブですね~。
多分、小説書く時間無いと思うので休むと思います。
明後日は大丈夫です(笑)