慶文堂　ひま人日記

『親子一緒に休める？連休実験、カギ握るのは』・・・YOMIURI ONLINEより）
【http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100501-OYT1T00284.htm?from=main1】


＞学校の休日をずらし、平日を休みにして連休を増やす観光庁の実証実験が、大型連休から始まった。

＞全国８地域で順次実施される。「休暇分散」で保護者にも有給休暇を取ってもらい、親子の時間を、という狙い。対象の自治体では施設の無料開放など知恵を絞る。だが「仕事は休めない」との親の声も。親子一緒に休めるか、カギを握るのは……。


＞３０日、三重県亀山市では公立小中１４校と幼稚園６園すべてを休みにし、「７連休」を作った。この日、中学生以下の子どもを持つ市職員約１００人のうち６５人が休暇を取得した。同市立亀山西小では、「宿題も極力少なめにした。親子のふれあいを大切にしてほしい」（椋樹宏全校長）という気遣いぶりだ。




・・・まずは市職員（もしくは公務員？）から、という事ですか？それはそれは、よろしゅうございましたね。

私？私は休めませんよ。連休なんてトンデモナイ。今日も明日も明後日も、お客さんが来る、来ないに関わらず、ウチは通常営業です（今日はヒマですな）。


この不景気のご時世、「休みください」「ハイ、どうぞ」なんて会社がいったいどのぐらいあるんだろうか？


病気で二日～三日休んだら、

「もう来なくていい」

と言われた、なんて人がいました。そんなご時世です。

「子どもに合わせて休みます」

なんて、とても言えないでしょう。そんな状況なのに、こんな能天気な案を出して来て。




これってアレだな、もう２０年近く前に外圧によって、

『日本人は働きすぎだ、もっと休もう。週休二日制にしよう！』

って話と似てるな。あの時も「まずは公務員から」って事になったんだと記憶してるんだけど。

で、その次は学校。


でも学校の場合は当時の文部省がモタモタして、結局それが実現したのは案が出てから１０年以上も経ってから。でもその頃はもうバブルが弾けて日本の景気が悪くなっていたので、民間の会社で週休二日制になったところは少なかった、というオチがついていました。


だいたいさァ、週休二日制になって困ったのは共働きの家庭なんですよね。学校が土曜日休みになっても親（保護者）は休みじゃない。さァ、どうする・・・。

それでたぶん『学童保育』が発達？したんだろうけど、でも記事にあるように、もし学校が平日に休みになって親が休みじゃなかったらどうなるんだろう？学童保育、って事になるんだろうけど、でもそれもまた大変だと思うんですけどねェ。


少し前にも『地域ごとに連休をずらす』とかいうのがありましたけど、それもこれも全然現状に即していないように思います。ただの『思いつき』としか思えません。


お役所というのは、我々下々（しもじも）の生活ぶりは分かってらっしゃらないようですな。だから、恵まれた方々が頭の中で考えて「それがいい！」って事になって世間の混乱を招く、と。

お役所のお偉方がこれですから、官僚・代議士、総理大臣が世情に通じるわけがありませんね。