贅沢三昧
土曜日の夕方、娘と葉加瀬太郎のバイオリンコンサートに行ってきた。平成18年まですぐ近くに事務所を構えて仕事をしていたので、毎日のように渋谷駅界隈を歩いていた。世界一多くの人たちが行き交うといわれているハチ公前の交差点を渡り、NHKホールへと歩いていくだけでも身動きが取れないくらい人がたくさんいた。土曜日の夕方だから若い人や外国からの観光客も多く、懐かしい気持ちが半分とついていけないという思いが半分とでオロオロしてしまった。 コンサートに来ること自体が5年ぶりくらいだったのでドキドキした。葉加瀬太郎のコンサートは最高の盛り上がりで大好きな音楽のひと時を堪能した。3階席だったのでオペラグラスを持って行ったのだが、バクスクリーンにはバイオリンを演奏する 葉加瀬太郎やピアノの西村由紀江、チェロの柏木広樹の姿が映しだされたり、音楽に合わせて星空や四季の風景、小さな物語の画像が流れたりと、画像と照明の演出も見事であった。驚いたことに葉加瀬太郎のオリジナルペンライト(3,000円)が販売されていて、代表曲である“情熱大陸“の演奏時にはかなりの数のペンライトが会場に揺れていた。 帰りはパルコの横からスペイン坂を下り、センター街に抜けて渋谷駅へ。ツバメグリルのハンバーグを食べた後、サーティーワンのアイスクリームを食べた。歳を忘れてテンションマックスである。その後、娘の家近くの公園で夜桜を眺めて帰宅した。ずいぶん贅沢な、豪華絢爛ともいえる1日だった。 翌日は娘夫婦と筍山へ行った。筍はまだ出たばかりだったが、山にはタラの芽があり、コゴミも摘ませてもらい、新玉ねぎやウルイという山菜も持ち帰った。帰ってすぐに5キロの筍の皮を抜き、糠と鷹の爪を入れて大なべで湯がいた。夜は筍ご飯と若竹煮、山菜のてんぷらとコゴミの胡麻和えを作り、春の山の恵みを堪能した。本当の贅沢とはこのことだとしみじみ味わった。翌日は筍料理を待っている友人のために筍ご飯と若竹煮を作り、クール宅急便で送ってやらなければならない。何時まで、こんなことができるかなぁと思いながら、贅沢三昧の週末を過ごした。幸せ過ぎて罰が当たるかも…。