八王子市議会で「学校給食の無償化」請願が採択されました
八王子で「学校給食の無償化」請願を採択八王子市議会の文教経済委員会で、2月13日学校給食の無償化を求める3件の請願が審査されて、全会一致で採択されました。それを知らせるニュースが、昨日、届きました。今日の新聞には、「格好給食の無償化」を求める動きが、東京全体に広がっていることが紹介されてます。これを見ると、23区内は無償化の目途が立っているんですが、西側の半分の三多摩地域では実施してない市が多いんです。八王子市でも、これまで学校給食の無償化を求める請願が、くり返し出されましたが、市議会の多数を占める自民党と公明党により、請願は否決されてきたんです。八王子においては、給食費は、一人当たり年間で、小学生で49,210円、中学生-51,000円がかかるというんです。子どもを持つ親の負担が、いかに大変かがわかるかと思います。「少子化」問題というのも、ここにも一因が見て取れます。八王子は萩生田なんとか議員の基盤です。自民党の政調会長だとか、文部科学大臣だとか、自民党の要職にあったそうですが、その足元では、市民の要求などは馬耳東風どころか、蹴飛ばしてきたんですね。統一協会にくわえて裏金作りが問題になって、当人は逃げまくってますが。「いったい、何をやってるのか」と、八王子でも全国でもきびしい目が向けられているわけです。この1月21日に八王子市長選挙があったんですが。そんな八王子ですから、それまでは、前市長は給食問題では、全40議席中、自民14、公明10議席が請願を否決する態度に合わせて、まともに取り合おうともしなかったんですね。議会の多数派の顔色をうかがうだけで、八王子市民の要求にたいしては冷たく、馬耳東風だったんです。流れを変えた市長選挙市民の共同候補が、滝田候補が、明確な形で「学校給食の無償化」をも柱としての市民との政策協定を結んだんですね。ましてや、国民・市民の厳しい目が向けられる中ですから。この市長選挙で、萩生田・自民・公明のかつぐ市長候補も、母体の自民・公明のこれまでとは打って変わって、「学校給食の無償化」を政策として掲げたんですね。掲げざるを得なかったわけです。選挙の結果は自公候補が勝ちましたが、僅差の当選だったんですね。これまでにない風圧がしめされたわけです。市長選挙後の1月29日には、市役所内に、学校給食の無償化実現に向けて検討会がつくられたとのこと。そした流れの中での、今回の2月13日の文教経済委員会でした。各委員の発言に注目です3つの無償化を求める請願が審査されました。各委員の発言です。自民党委員-「学校給食費無償化の庁内検討会も立ち上がった。無償化にむけて市も動き出した。一括採決をもとめたい」公明党委員-「学校給食費の無償化は新市長の公約でもあった。都の補助も出て前にすすんでいる。請願の採択に賛成する」立憲民主党委員-「子どもたちにしわ寄せがいかないように財政措置をとってほしい。採択に賛成する」共産党委員-「請願は1万筆をこえる署名が集まっている。新市長も公約に掲げている。市民からの熱い要望・期待にこたえて、この請願に賛成する」こうして、全会一致で請願は採択されました。当り前の要求であり、請願だと思うんですよ。「なんで、これまで蹴飛ばし続けてきたのか」といいたくなるんですが。そこが政治の独特の世界です。とにかく、これまでは、それは市議会だは蹴飛ばされ、行政は無視し続けてきた請願です。これまでかたくなに頑迷に妨害してきた八王子市議会でしたが、全都・全国の流れもあって、とらかく遅ればせながら、この1月29日から合流することとなった。八王子市民の願いと動きが、ここに八王子市政(議会と行政)を動かしたわけですが。だれがやったとしても、良いことはよいことですから、良い議決をしたときは、それを評価しなければなりませんね。しかし、このことは新たな八王子のはじまり、古い頑固な八王子だって代わりうる。そうした可能性を示しているんじゃないでしょうか。これからが問題ですまだまだ、この給食費についても、検討が始まったばかりです。そま中身の制度設計はこれからです。東京都は、学校給食費について、区市町村の無償化・軽減には、2分の一を補助するとの方針を、昨年12月に来年度予算として打ち出したそうです。さいわいにして、八王子は、たよれる都議会議員ももっていますから都議会議員との連携が求められています。また、今回の市長選挙がつくった民主的共同ですが、保守の良識的人たちをも含めた広範な民主で共同が見えたわけですが。この力が、新たな八王子の状況と動きをつくりだしているわけですから、それぞれのところで、この力を、基本的な力を強めてゆけるような、そうした良識と努力が求められているということだとおもいます。