2010/08/14(土)05:58
風いたうふきて、雨などさわがしき日
『枕草子』、季節感の重なる一節
昨日、8月12日、台風4号が日本海側をとおりました。
東京では強い風がふきあれて、午後には雨もありました。
おかげで、続いていた暑さもひと休みの一日でした。『枕草子』をめくっていたら、こんな一節がありました。
[四四] 七月ばかりに、風いたふふきて、雨などさわがしき日、
おほかたいとすずしければ、扇もうちわすれたるに、
汗の香すこしかかへたる綿衣のうすきを、
いとよくひき着て昼寝したるこそをかしけれ。京都の夏は暑い。今年は、東京の暑さも一段ときびしい。
台風が通過して、ホッとひといき。
清少納言の一節が、重なって感じられるような一日でした。
夕方は、大分涼しく感じたのですが、
セミたちも、とくにアブラゼミが、行く時を惜しむかのようにがんばっていました。
今朝は、朝早くから、ミンミンゼミとツクツクポーシが活躍している八王子です。