みかんの木を育てる-四季の変化

新品種の『湘南ゴールド』を、２本植えました

５月１２日(土)、今日も相変わらず、変わりやすい天気です。
神奈川県西部の小田原方面では、午前中は晴れてましたが、
しかし、作業を終えた昼過ぎには、雨が降りだしていました。

今日は、柑橘類の新品種－『湘南ゴールド』を、みかん園の新顔ですが、２本植えました。
これは、神奈川県とその農協が、今力を入れている柑橘です。
苗木を入手するために待ち合わせした石垣山、その一夜城で待ち合わせしたのですが。
ここにも、新たにオープンしたレストランの横に、『湘南ゴールド』の小さな畑がありました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(５月１２日)
柑橘の新品種－「湘南ゴールド」というのは、
この看板に、さすがに、かなり丁寧な解説がされていました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(５月１２日)
まだ写真が小さかったでしょうか、細かな字が読み取れるでしょうか。

大体、次のような紹介がされています。
1、温州ミカンのなくなる３月－４月に｢湘南ゴールド」は、食べごろになります。
2、鹿児島の黄金柑と今村温州を交配させて、新たに育成したものとのこと。
3、１９８８年に交配を開始して、１５年もかけて、２００３年に登録を完了した。
4、さわやかな香りと、ジューシーで甘いのが特徴です。

神奈川県のみかん栽培の技術が、今日的に、精魂込めてあみだした新たな品種です。
神奈川県西部・真鶴にみかんの家庭菜園を持つ身としては、たった２本ですが、実験であり、応援です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(５月１２日)
この木は、カミキリムシによって半身不随にされてしまった木ですが。
災いを転じて福となす
ここに、そのうちの１本の苗木を植えることに決めました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(５月１２日)
本日の、主要な作業が、この苗木の植え付けでした。

さて、もう一本を、どこに植えるか。
狭いみかん園は、すでに密集状況なんですが、
なんとかこの苗木を植えるための余地を確保しました。
それが、ここです。

何の木かわからないのですが、遊び心で最初に植えた木でした。
生育がよかったのですが、なにしろここはみかん園ですから、
今回、ここに「湘南ゴールド」の２本目を植え替えします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(５月１２日)
そのために、前回来たときに、伐採しておきました。

樹木の栽培というのは、１０年先を見越して設計する必要があるんですね。
今植えた苗木が、実を結び出すのも１０年先です。
ところで、せっかく苗木を植えたとしても、
１０年先には休日農夫は、御身はどうなっているでしょうか。
わかりません、あの世に行っているかもしれません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(５月１２日)
そんな先の心配など、愚の愚であり、してもはじまりません。
今という時に、そこでベストの対処をしていくこと、それこそが肝心です。

本日、２０１２年５月１２日に、
たった２本ですが、『湘南ゴールド』の苗木を植えたこと、それは間違いなしです。
それは、神奈川県のみかん農家の振興策としての積年の努力の産物です。
その努力は、神奈川県のみかん農家の浮き沈みのなかで、
その新たな未来を開こうとする努力であるわけです。
当方としては、ささやかなみかん園ですから、
ほんの微々たるもの、大海の一滴ですが、一部分として参加させてもらいました。

苗木の栽培はこの数年に関しては、
今年は、全摘花して木自体を太く大きくなるように育てます。
おそらく、来年については、２個くらいの試食用の果実を残すとしても、基本的に同様です。
再来年が目標です、試しの収穫ができるように、その間はがまんして栽培していきます。

少なくとも、私の楽しみと、私のみかんを楽しんでくれる人たちに、
また一つ、新たな楽しみがくわわったことは確かです。