雨が降り出す前に、
花芽のついた甘夏を収穫しました
「強風と強い雨が降るので、なるべく出歩くな」
4月6日(土)、くり返し、くり返し天気予報で警告されてました。
しかし、それであきらめるような休日農夫ではありません。
よく聞けば、「午後から雨が降りだす」とのことなので、
それなら、早めに出かけて、早めに帰るようにする、とのことで出かけました。
午前6時53分、小田原PAからは、雲の中にかすかに富士山が見えました。
これは意識的に、「そこに富士山があるはず」と知っていないと見逃しているはずです。
ほとんど雲と同じような色で、雲の中にかすかに頂が見えているくらいでしたから。
途中の厚木付近は、雨雲の通り道なのでしょう、すでに雨が降り出していました。
しかし、小田原の海岸に近づくほどに、空は明るさをまし、
ついに、こうして富士山が見えるほどになっていました。
「よし!」これなら、まだしばらくは雨の心配はなし、です。
「来た、収穫した、帰った」、これが嵐の前の予定です。
午前7時半、みかん園について、直ちに甘夏の収獲です。
今回の収穫は、清見、日向夏、甘夏です。
気が濡れては収穫は出来ませんから、雨が降り出す前の作業です。
甘夏というのは、不思議なんですよ。
果実の隣りには、花芽がついています。
この写真でも、果実と花芽が同時についているのが分かると思いますか。
普通の植物では、花が咲いてから、その後で果実がつき大きくなる。
果実がなった後には、しばらくは葉だけのひと休みする期間があって、
その後で芽が出てくるはずなんですが。
甘夏は、これから5月上旬にかけて、果実と花が同時に見られます。
二世代が、同時に見られるわけです。
今回、みかん園を見たところ、早生の木に花芽がつきだしていました。
これが早生の成木です。
その枝先を見てみると、
この丸い玉の様なのは、みかんの花の芽です。
いま、みかんの木は、いっせいに芽吹きが始まりだしている所です。
新たな生命力の現れを感じさせてくれる時です。
普通温州の木の方は、まだ花芽は出ていませんが、
早生の木の方は、御覧の通り、いっせいに花芽が出だしています。
いよいよ、みかんの花が咲く季節は、もう直ぐです。
去年のみかんは、裏年の木が多くて、収穫量がかなり落ち込みましたが、
今年は、まだよく分かりませんが、この分だと収穫が期待できそうです。
ただし、剪定でかなりの量の枝を切ってます。
混み合った枝をすくのは、必要なことなんですが。
それが適度な剪定の範囲内に、おさまってくれてるとよいのですが。
4月下旬から5月初めの、花の咲き具合で、ある程度はわかるのですが。
はたして、どうなりますか。
この日は、午前8時10分には、帰途につきました。
「我来て、我勝ち、我帰る」、です。