みかんの木の異常をみつけました
5月25日、みかんの成木の除草と夏肥の施肥をしました。
草取り前の木ですが、雑草が繁茂し出しています。

2月の下旬には、この辺もしっかり除草してあったのですが、この通りです。
夏肥を施肥する前に、除草しました。

除草の最終盤は、地面に這いつくばって、基幹のまわりを除草します。
この除草した木とは、違う木なのですが。
今回の除草作業で、別の木の基幹で、異常を見つけました。

基幹部分の樹皮が、ひび割れしているのがわかるでしょうか。
明らかに、カミキリムシの幼虫の仕業です。

カミキリムシの幼虫が、樹皮の下に住みついているはずです。
おそらく、長さ5ミリくらいの幼虫ですが、あたりに2,3匹いるはずなんですが。
こうした場合は、何をしていたとしても、それに対する対処が最優先課題になります。
対処するための道具です。

樹皮を削るナイフと、荒療治をした後を塗布する癒合剤、この二つです。
ナイフでひび割れした樹皮をはがして、その下にいる幼虫を見つけて駆除します。
樹皮は、再生する能力がありますから、
枯れされた樹皮については、トコトン削って幼虫を見つけて駆除します。

右上がナイフで削った箇所です。
ところが、今回は削ってもカミキリムシの幼虫を見つけることは出来ませんでした。
しかし、さらに別の箇所、左下の根の部分もひび割れしていました。
これも、これまでの経験からすると、原因はカミキリムシの幼虫なんですが。
ここも削ってみましたが、やはり幼虫は見つかりませんでした。
どこにかくれているのか?
今回の措置によって、削りくずの中に紛れ込んでいたかもしれません。
こうして、樹皮を削った後は、傷跡の治療が大切です。
やりっ放しだと、木はダメージを受けます。
従って、削った後の生木の部分は、しつかり癒合剤を塗っておくようにします。

こうしておきさえすれば、木は生きてますから、樹皮を再生していきます。
もしも幼虫が残っている場合は、枯れこみがさらにジワジワと進みます。
ナイフによる外科治療により幼虫の除去がうまくいっていれば、木は生気を回復してきます。
とにかく、荒療治をしたわけですから、癒合剤を塗布して、樹勢の回復をかります。
通常、カミキリムシ対策というのは、6-9月の成虫対策が重点時期となりますが。
当方の経験によると、その時期の成虫対策はもちろんですが、
それ以外の時期の幼虫対策が重要になっていると思います。
それは、いろいろな作業の、たとえば草刈とかの、ついでの作業なんですが、
その注意が重要で、この対処がうまくいけば、
基幹の活力が充実してきて、みかんの木の全体が生き生きとしてくるはずです。