みかんへの防虫剤の塗布
7月28日-29日と用事で群馬に行ってきたんですが、
その流れで29日-30日と、小田原へみかん作業に行ってきました。
梅雨明けも間近なようで、強力な日差しの照りつける下ですが、
カミキリムシ対策で防虫剤をみかんの木の基幹部分に塗布しています。
今回分かったことは、カミキリムシの加害も問題ですが、
それとともに、ナガタマムシの被害も深刻のようです。
みかんの木の基幹部分に半月状の小さな穴が開けられています。
その周りの樹皮が枯れて浮き上がり、その隙間にアリが巣をつくっています。
一種の白アリの様なアリで、枯れて浮き上がった樹皮を取るとたくさんのアリと白い卵が出てきます。
そのアリたちがみかんの木をボロボロに食い荒らしているんですね。
ナイフで枯れた樹皮を削ってみると、カミキリムシだと白っぽい幼虫ですが、
それとは違って少しピンク色がかかった幼虫が、団子状の幼虫が出てきます。
この虫とアリが共生していて、みかんの木を加害しているようです。
もちろん、カミキリムシによってあけられた羽化穴もあることはありますが。
ボロボロにされた樹皮の部分をナイフで削って、
カミキリムシ対策としての防虫剤を塗布していきます。
どちらかといえばカミキリムシはヤチマタノの地面に近い根の部分に加害しますが、
ご覧の様に、その少し上の部分が加害されています。
私などの経験則では、ボロボロの樹皮を削って、幼虫とアリを除去してやると、
木の皮というのは再生する能力があります。
ボロボロにされる前の軽度のうちなら、ナイフで生木の部分まで削ってやります。
この手当によって、樹皮が復活してくる場合があります。
放置しておくと、間違いなく幼虫とアリにより、木はボロボロにされてしまいます。
みかん園の木々を見ると、かなりの木がこうした被害にあっていることが分かります。
暑い日差しの下での作業ですが、この手当をすべての木にすすめるつもりです。