みかんの木を育てる-四季の変化

​お盆の交通渋滞に思う​

毎年、お盆のこの時期は小田原の石橋インターあたりが大渋滞しています。
行楽と帰省の人たちの車で、大渋滞しているわけですが。
お盆－仏事には関心のない私でしたが、
よる年なみでしょうか、少し感じることもあります。



この時期、毎年、戦争に関する特集がさまざまに報道されます。

こころ、そこにあらざれば、たいがい見逃してしまうことですが。
だいたい人は、忌まわしいことは早く忘れたいじゃないですか。
そして、あまり語りたがらないじゃないですか。

1950年生れの当方は、戦後5年目にしての生まれです。
70年近く戦後を生きてきて、戦争というものが空白だったんです。
戦後民主主義が、空気と同じように自然なものだったんです。

ところが、最近、政治家の最高責任者がおかしなことを言い始めた。
つぶやき程度なら前にもありましたが、
憲法に自衛隊を明記して、アメリカと肩を並べてたたかえるようにする、と。
もちろん、そんなに正直には言いわしませんが、そう言ってます。

国民的な追悼式には、しおらしい言葉を駆使していますが、
やっていることは、憲法を変えて『戦える国に』つくりかえようとしている。

そうした動きを、選挙でもずる賢くごまかしたのを見せつけられると、感じさせられるんですね。
空気と同じように、当たり前のように感じていた戦後民主主義ですが、
それは自然状態のようにして私たち国民に与えられたものではないんですね。

注意してまわりをみれば、文学も哲学も、歴史も、刻まれている。
身近かな家族にも、声なき声として、
戦争の傷痕が、いたるところに存在しているじゃないですか。

空気のように自然になっている戦後の民主主義を、その意義と役割を、
たとえ一部に心なき人たちがいたとしても、
あらためて、それが国民的な基礎として、自覚する一人にならなければならない時であり、
それが、今一人一人に要請されていることなんですね。