雪が近づくみかん園
1月18日(土)の東京・多摩の団地朝市はみぞれ降る寒い陽気でした。
翌日の朝、小田原のみかん園からみた景色です。
正面のとんがった山は「大山」です。
江戸庶民が、大山詣でをたのしみにしていた、その大山です。
その大山がうっすらと雪化粧をしています。
「大寒」の1月20日、自然の暦というのは確度が高いですね。
それを暦にまとめている日本の先人の知恵というのも、素晴らしいですね。
みかんを栽培していると、そんな悠長なことは言ってられないんです。
雨に濡れたみかんが明け方の寒さで凍りつくと、みかんの味がスカスカの淡白になっちゃうんです。
そうなる前に、木に着いているみかんを収穫しきらなければなりません。
またしてもクイズです。
これは、1月19日(日)朝のみかん園です。
寒さという気候条件だけでなく、
ヒヨドリが、木についているみかんを、大挙して食べにやってきます。
この二つと競争しての温州みかんの収穫ですが、
いよいよその最終段階-「残払い」に取り掛かりました。
ようするに、みかんの木からすべてのみかんを落とすということですが。
次の写真は、本日・1月20日(月)の朝のみかん園です。
どこが変化したか、果実の黄色が消えたか、収穫作業がすすんだか、わかるでしょうか。
私などの認識としては、これでようやく残払いの山場を越えたということです。
まわりの農家は12月末までに、残払いを終了していますから、20日遅れですが。
その分、石垣山じゅうのヒヨドリが、この箇所に集中して来ていましたが、
この二日間に、残払いに対して3組の応援がありました。
おかげで、ヒヨドリたちの賑やかだっトーンが、大分低下するようになりました。
まだまだ騒いでいますが、その声が小さくなった。
もっと他にある魅力的な箇所に重点を移しつつあるようです。
「やった!」
このヒヨドリのトーンダウンが、
この間の競争での、人の残払いの勤労への客観的な評価というものです。