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みかんの木を育てる-四季の変化

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2020年02月14日
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カテゴリ:みかん栽培

みかん園の耕作放棄と対応

小田原市で2月13日(木)「みかんの耕作放棄地への対応」についての学習会がありました。
これは、小田原市生涯現役推進協議会が主催したものですが。

小田原・早川でも、みかん園の耕作放棄がすすんでますが、現況はどうなっているのか。
また、放棄されていたみかん園を、今、再生させようとする努力がすすんでいること。
こうした問題についての学習会でした。



小田原市早川地区でみると、耕作面積と荒廃面積との最近の推移をみると、

         2000年  2005年  2010年   2015年
耕作面積     98ha         87ha         79ha            80ha          
放棄地面積            31ha         40ha         45ha            38ha
放棄地比率    24%   31.5%   36%    32.2% 
                          農業センサス
現状では、みかん園の3割以上が耕作放棄地・放任園化していること。
同時に、最近では7haだけど放棄地の面積が減り、1haだけど耕作地が増えていること。

わたしなど、みかん畑を相手にしていると、自分のところの手入れだけで精いっぱいで、
周りみかん園については、概観はみていても、実際の情況などはほとんどわかりません。

だけど、自分の畑のまわりを見ても、放任化されたみかん園があちこちにあるのが分かります。
枯れたつる草がかぶさっているところは、そのほとんどが以前はみかん畑だったところです。



かくゆう私も、今回出かけてきた目的というのは、
みかん園の隣にある雑木林ですが、雑木をはらって、イノシシの侵入防止柵を移動することでした。

これまではイノシシの捕獲檻があるところは、雑木林のヘリだったんですが。
雑木林は、イノシシが日に日に活動していて、ここがその拠点になっていたわけです。
イノシシは利口で檻を避けて、その周りの草の根などを採るべく地面を掘り返しています。





みかん園を放任化すると、それがイノシシの日常的活動圏になって、
みかん畑や野菜の畑を荒らしにやってくるわけです。
鉄柵で囲うことが、みかんを含めて畑づくりの必要条件になっているんですね。



みかんの場合、下からはイノシシ、上からはヒヨドリが狙っています。



みかん園の放棄は、農家はしたくてしているわけではありません。
農夫が高齢化して体力の限界から、やむをえず放棄している状況が、実情があります。

その耕作者の高齢化、後継者の不足、体力の縮小などの問題は、
たんにみかん農家だけの問題じゃなくて、一般的に農家が共通に抱えている問題です。

今回の学習会ですが、
これは、都市住民が「オーナー制」によるみかんづくりに、新たな輪がひろがっている経験が紹介され、交流されたものでしたが。

引き続き、宿題は出されています。
みかん園の放任園化をきたす要因に、どの様な政策を社会・政治的に立てるのか。
現に発生している放任園ですが、園主さんたちは体力的に限界にあるわけで、
その意向を生かしつつどの様に社会・政治的に再生・維持させていくのか。

『農産物を海外に輸出すればよい、日本の農家にはその力がある』
などと、政治家のトンチンカンなトップがのたまわっていますが、
農家の高齢化した体力というのは、5年先、10年先を待てないんですね。
早く、実情に見合った農政が、正面からまともな議論が交わされることが、
下の農家からも、上の政治家らも、議論が交わされることが求められています。






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Last updated  2020年02月14日 15時03分28秒
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