梅の収穫が終わりました
6月4日(木)、引き続き野焼きが続いています。
第22回目の野焼きの場は、名にしおう小田原・早川の梅、その梅の木の前でした。
梅の剪定などによる切り枝を野焼きしました。
正面は箱根山の外輪山で、北の方向になります。
その手前の道は、一夜城に登っていく中心となる農道です。
梅の木も隔年結果があるんですね。
野焼の火が収まるまで、梅の実を収穫していたんですが。
去年は、一見してもたわわに梅の実がなっているのが分かったんですが、
今年は、注意してみないと木の中にある梅の実が分かりません。
「花のいのちは短い」と言われますが、梅の実も同じです。
当地は、名にしおう梅の名所・小田原ですが、
5月22日が、おそるおそる慎重な梅の初収穫だったんです。
そして本日・6月5日は、梅の最終収穫日となりました。
梅の収穫は、たかだか10日間くらいなんですね。
枝先の実を採ろうとすると、隣の実が落下してしまうんですね。
梅の実の収穫期間というのは、実際短いものですね。
この実際を都会の消費者は知らないと思うんですが。
八百屋さんには、今店頭に梅の実が並んでいる頃でしょうが。
梅の実もそうですが、果実の成熟は人の都合に合わせてくれません。
人間が自然に合わせるようにしなければ、旬な成果を得られないわけです。
ところが、自然と切り離された人間は、自分の勝手な都合をふりまわそうとしているんですね。
いつでも、お金さえ出しさえすれば、いつでもものは手にはいるものだと、
それはおごりなんですね。無知な自分の都合を優先した勝手ないとなみなんですね。
梅は、その年によって、微妙に成熟の時が違います。
今年は、小田原で見る限り、その成熟は例年よりも一週間くらい早かった。
それは、枝先についている1つの大きな実を採ろうとすると、
そのすぐ隣の実が、その触った刺激によって落下してしまうんです。
そうしたことが、「今や、収穫の終わりの時期だよ」と梅が教えてくれているんですね。
ということで、梅の産地の小田原では、梅の収穫の最終段階に入りました。
この現実に対して、いくらあとから「ほしい」といっても、
自然はドライです、人がいくら努力したとしても「無い袖はふれない」。
いまや小田原の梅も、そうした最終段階にはいっています。