相模湾の海の幸
9月9日(木)の小田原のみかん園は雨。
雨が降っては、草木も濡れていては畑仕事は無理です。
それで、小田原(早川)港へ出かけました。
山仕事と違って、海の幸は雨の天気にもかかわらず何がとれるかわかりません。
それは、何も獲れないこともあのますが、逆に何かしら獲れることもあるからです。
獲れる時もあれば、何もない時もある。
雨が災いする農夫と違って、漁業は天気は悪くてもそれでも幸することもあるんですね。
そこが、農夫と漁師との大きな違いです。
小田原・早川は、みかんの山の幸にくわえて、海の幸も豊かなんです。
今回の早川港ですが、
海の恵みの第一は、ムロアジでした。
鰺と言っても、鰺にもいろいろな種類があるんですね。
相模湾は外洋に接してますし、深海にも接していて、
東京から1-2時間の近郊にありながら、魚種がたいへん豊かなんだそうです。
カマスもありました。
一番は、カツオなんですが。
カツオの刺身なんて、最高なんですが。
残念ながら、人間の一人の胃袋では、これはとても食べきれません。
カツオといえば、土佐の1本釣りが有名ですが。
昔は、小田原もたくさんのカツオが獲れたんださうです。
今でも、小田原の海岸の通りには、かまぼこ屋さんの並びに、鰹節づくりの老舗があります。
魚の回遊も、自然条件の変化によって、敏感に変化しているんですね。
今から60年くらい前には、みかん園のある真鶴町岩でも、寒ブリで大漁旗が立ったんですよ。
遠い記憶としては、ブリを、朝、昼、晩と、それが2日も3日も、だされました。
刺身だ、やれ煮つけだ、やれ塩焼きだ、と嫌というほど食べさせられたこともありました。
大きなぶりまるごとが、1200円とか、1500円とかだったんです。
(もちろん、今とは貨幣価値が違いますが)
今では遠い記憶の世界となりました。
信じがたいでしょうが、私などの、本当にあった懐かしい思い出です。
そして、多少形をかえてはいますが、今でも相模湾の恵みを味わえる次第です。