共通政策をまとめた山口二郎氏の述懐
4野党の共通政策をまとめた市民連合の山口二郎・法政大教授のインタビューが、
日本平和委員会の「平和新聞」10月5日付に掲載されてます。
苦労と努力の一端がうかがえると思いますので、紹介します。
「衆議院選挙に向けても野党が協力してたたかう態勢をはやくつくらないといけないということで野党各党との話し合いを進めてきました。
何とかこのタイミングで政策合意を結ぶことができ、ホッとしています。
政策合意は、日米安保や原発の問題で一生懸命たたかっている人たちから見れば生ぬるく映るかもしれませんが、総選挙で幅広い結集をつくっていくという点を最優先にしていることをご理解いただければと思います。
ただ、変化の方向性だけは明確にしたつもりです。政権を取ったら、こういう方向に踏み出すという点で野党が合意した意味は大きい。
政権交代したらすぐに世の中がガラッと変わるわけではありませんが、今の政権とは違う方向に動き出すことは確実です。」
「野党と市民が政策の議論を行い、合意をつくること自体が、新しい政治をつくるプロセスです。市民は、政党がつくる政策の受動的な「消費者」ではありません。市民が自ら政策をつくるプロセスに参画するのが、新しい民主主義だと思います。
今度の総選挙で政権交代を実現するのは、そう簡単ではありません。・・・
ただ、小選挙区のたたかいで、はっきりした「二者択一」の構図をつくることができれば、選挙の雰囲気は大きく変わってくると思います。」
この野党の共通政策をまとめるのにどの様な苦労があったのか、一端がうかがえると思います。
大事な事柄と思い紹介させていただきました。
とにかく、共通政策はまとまりました。
現在の自民・公明政権の政治に対して、今回まとめられた共通政策は、この政権交代が実現したら野党の連合政権はどの様な政策をおこなうのか、政権公約が提示されたということです。
この政策転換の全体の基本方向が野党間でまとまったというのは、合意したというのは、歴史的に初めてじゃないでしょうか。画期的なことですね。
さらにくわえて、新たな政権での合意も整ったわけですから。
この画期的な成果を、生かすことができるかどうかは、今の私たち一人ひとりの国民の努力・活動にかかっているわけですね。今、一人ひとりの努力が、歴史を動かすということです。