東京都政とみかんの収穫
東京・八王子市の鹿島・松が谷地域では、12月8日(日)に、後援会の主催で、東京都政問題についての学習会がありました。
当地は、最近、すごいんですよ。
これまで八王子といえば、自民党の萩生田議員が代表でした。頑迷な保守の政治でした。
ところが、この間にその様子が変わりつつあります。
都政には今回の学紹介の講師・共産党の青柳ゆきこ都議がいて、八王子市議会には望月しょうへい市議や5名の市議がいる。さらに国政には、今回の総選挙の結果、東京には田村智子議員、東京・21区には大河原議員、24区には有田議員をつくりました。参議院では吉良よし子議員と山添拓議員がいるわけで、八王子市民は国政・都政・市議会と、政治にたいする自分たちの代表をもっているわけです。
庶民にとっては冷たく疎遠な政治ですが、その政治を八王子では、今はかつてなく自分たちの近くに引き寄せれる可能性を手にしているということです。
そうした中、来年は、東京都議会議員選挙と参議院選挙があるわけですが。
今回、12月8日に、鹿島・松が谷後援会の主催で、東京都政学習会が開かれました。
主催者は、20部の資料を用意していたんだけれど、足りなくなってしまった、と語っていました。
なかみは、今回の東京都知事選挙をへて、学校給食の無償化が、長年の都民が要求してきたことですが、その要望が実現することとなった。都民の要求が東京都政において、まだごく一部分ですが、それを実現させることがはじまっている。
しかし、小池都知事は、都知事選で批判された「プロジェクト・マッピング」のテレ画面で64億円の無駄遣いですが、今回はお台場に世界一の噴水をつくるというんが26億円でっ、毎年2億円がかかるというんです。
ようするに、小池都知事には、まったく都民の暮らしの切実な声がわかっていないということです。
この学習会では、参加者から、シルバーパスのモノレールへの適用、高すぎる国民健康保険税、八王子でも心配されるPFAS汚染問題、保育・福祉の現場から必要な対策問題、等々、多岐な質問と要望が出されました。
私などは感心したんですが、
アオヤギ都議は、医療現場で働いてききたこと、市議会議員の経験、そして東京都政での経験から、その出されたすべての問題にたいして、
その一つ一つについて、その出されたすべての問題について、現在の状況がどうなっているか、都民にとってあるべき方策について、
具体的に今の都政の現状の問題について提起もし、打開方向も示して、参加者と生きた対話をしていたんですね。
そして、四つのチェンジ-①暮らしと経済の立て直し、②歴史、文化、環境を大事に、住民参加のまちづくり、③都民の命と健康を守る、④平和と人権を大事にする都政への転換を、メモにして表明していました。
これってすごいことですね。
アオヤギ都議は、八王子市民だけでなく東京都民の代表として、じつにたのもしい存在として、その姿を生き生きと示してくれました。
ただちに小田原へ
この都政学習会を終えて、当方はただちに小田原のみかん園行きです。
というのは、今がみかんの収穫にとっては、天王山なんです。
この一年間、草刈り等の苦労ですが、それは何のためにしてきたのか。
すべては、美味しいみかんを、消費者の人たちに提供する為です。
ものには、すべて旬というものがあります。
早すぎてもダメ、遅くなってもダメ、
今が旬のみかんを、早生から、在来系へ、そして大津、青島へと・・・・。
この一本の木の果実だけでも、
今が旬のものと、まだちょっと早いものがあります。
ここまで育てるのに苦労をしたかたんですから、美味しいものを提供したいじゃないですか。
良い収穫をする、その決定的な時が、今の収穫判断です。
ただ収穫すればよい、というものではないんです。
今回、この木だけでも、援農の人たちの協力を得て、1時間半で、
3コンテナの60キロくらいを収穫したんじゃないでしょうか。
こうした木が、あちこちにある。
こっちに畑に7本、その隣の畑にも7本、そのまたすぐ隣にもまだある。
隣の農家の人ですが、
ひとりで1日に250キロ収穫しているとのことです。
私なども、もしも援農者がなければ、ただひとりでポチポチと収穫せざるを得ない。
一人仕事というのは、張り合いもなくて、なかなかしんどいものですよ。
しかも、霜が降りだしては、みかんはしなびちゃうし、味が落ちるので、
その前の、年内のうちに、収穫を終わらさなければならない、
だから今、みかん農家は、朝から日暮れ時まで、高齢者が必死になって収穫作業をしています。
「猫の手も借りたい」との気持ちも、わからなくはない。
本来、収獲というのは、人びとみんなの活気あふれる、楽しい時だったはずなんです。
しかし、今は、高齢者の農夫が、ひとり、ないし夫婦で、広い畑を収穫しています。
すごい力を発揮しています。
私などから見ると、ちょっと残酷なんですが。
むかしは、雪国の人たちの出稼ぎの力もあったんです。
私の使わせてもらっている作業場ですが、
その二階は部屋がいくつかあって、そこには当時の布団がたくさん残っています。
しかし今は、そうした人に払える日当代などは、とても出せません。
向こうの農家の人たちも、同じように、忙しいし大変なんですね。
しかも収獲には、それなりに目利きが必要ですから、素人ではダメなんです。
そうしたことで、
当方は、東京と小田原の二重生活です。
消費者の東京でも、みかんの産地の小田原でも、それぞれの現実があります。
収穫したみかんは、販売しなければならないわけで。
とくにこの12月は、いったりきたりです。
ということで、当方は、今のところ、収穫しきるまで、
体力と事情が許す限り、この両方で頑張るということです。
まだ、終らせれる目途は、とてもたってはいないんですが。