確定申告の準備と「中ぬき」
当方は遠距離農夫をしていますが、今年も確定申告の準備を始めだしました。
みかん栽培をしていて、毎週、八王子から小田原・真鶴の畑とを往復しています。
確定申告の準備ために、たまった伝票・領収書などの整理をはじめだしました。

一度に全部をまとめようとすると、すべての作業が止まっちゃいますから、
少しずつの整理でして、今回は交通費と医療費をまとめました。
1、小田原厚木道路の高速料ですが、320円×4かかりますが、昨年は112,490円かかりました。
まだ、12月分の明細が届いてないので、暫定的な集計ですが。
2、ガソリン代の方は、236,735円でした。
材料の購入で真鶴道路を使うこともあり、それらをたすと、交通費として35万円がかかりました。
確定申告というのは、年間の作業の集計ですから、みかん仕事の現状を数字のの上で知ることが出来ます。どこを改善すべきか、課題や問題点、努力すべき点が、それにより見えてくるわけです。
よろずの事業者にとっては、それはイロハですが。
「中抜き」ということ
ところが、新聞を見ていると、必ずしもそうではないんですね。
自民党の裏金づくりの記事を見ていて、「中抜き」という言葉を最近知りました。
5日前の1月17日ですが、都議会自民党の職員が収入3500万円を記載しなかったことで、東京地検特捜部に起訴された。
それによると、
1、自民党都議会議員には、2019年と2022年の政治資金パーティーですが、一人2万円のパーティー券が100枚渡されるというんで。50枚の100万円はノルマとして都本部に収める。
それを超える分は各議員が不記載の形で、自由に使ってよしとの仕組みになっていた、と。
2、不記載の都議会議員は刑事責任を問われなかった。それは3,000万円を越えなかったからとか。
これは何を示しているのか
1つ、確定申告をしている人は、「自民党の政治家は、3000万円以内なら問題にならないの?」。
庶民は、その収支を、領収書などの伝票を集めて、1円までも計算して報告しているのに、
政治家の一部は、そんなことをしていたの?です。
2、国会では政治倫理審査会で、不記載=裏金問題の解明がとわれてますが。
「ノルマ超過分は、記載しない取り決めがあった」「私が議員になったときには、そうしたことになっていた」「会計係がやっていたことなので、私は知らない」
都議会自民党も、「諸先輩方に聞いても、明確に答えられる方はいなかった」「資料として正確なものがない」「公表する前提での調査ではなかったので」調査した内容は出せない。
ようするに、国政の自民党幹部が、自民党東京都連の責任者ですから、同じことを国でも都でもやっていたということ。しかも、誰も問題をただそうとしない。
3、この政治家たちの意識と行動ですが、「国民のため」「都民のため」なんて綺麗ごとを言っても、実際はこうした活動だったわけですから、「国民生活の苦しみ」なんてことは、認識に座りようがないですね。パティ―券を買ってくれるスポンサーに対してその政治家たちがおもねるのは当然ですね。
ようするにこれは、形を変えた政治献金だということです。
これは今の政治の仕組みそのものですね
どうして標準的な4人家族の400万円の年収から50万円もの国保料がとられるのか。なんでさらに国保料を上げるというのか。
どうして、国民が望んでもいない軍事費に莫大な国家財政が投入されるのか。
どうして、原発は危ないし、廃棄物処理のすべもないのに、再稼働なのか。
どうして、消費税を下げろという声が、国政で蹴飛ばされるのか。
『時がたてば国民は忘れる、
前任者に聞いてくれ、秘書に、会計係に聞いてくれ、
私は知らなかった』
こんな言い分がとおるようなら、
これを正さずしては、
まともに確定申告の作業に身が入りません