次のテーマは二つ、唯物論的歴史観と農業問題
私などの課題は三つでして、みかん農業と学習、それと八王子・鹿島での地域活動です。
今回は学習についてですが。
このほど、この間学習してきた唯物弁証法の哲学については、ひと区切りしました。
冊子作りを依頼するため、印刷の光陽メディアさんに原稿をたくしてきました。
私などの次の学習テーマは、唯物史観と農業問題です。
第一の唯物史観については。
この間、唯物弁証法を学習してきましたから。唯物弁証法を意識化したマルクスですが、それでは人間の歴史の発展をどう見るか、すなわち唯物論的な歴史観の問題です。
ヘーゲルは『世界史の哲学』講義をして、概念弁証法の見地から壮大な歴史観を提起していました。この観念論的な歴史観を、唯物論的な歴史観につくりかえる。すなわち、『ドイツ・イデォロギー』が課題としている問題です。以前に、私なども『ドイツ・イデオロギー』の学習発信をしているんですが、それをこの機会に、あらためてとらえかえしてみようと思います。
第二のテーマは、当方のみかん農夫としての農業の問題があります。

一つの入り口ですが、日本共産党・前議長の不破哲三氏ですが、1998年に『レーニンと『資本論』』の第一分冊をだしました。その第六章「農業問題とロシア資本主義論」があるんですが。
私などは、これを農業問題の学習の第一歩として、あたってみることにしました。
レーニンは、その力作『ロシアにおける資本主義の発達』(1899年)において、農業も含めたロシアにおける資本主義の発展を、膨大な資料を駆使してまとめています。不破さんは、そこでレーニンが『資本論』第三巻第六篇の最終章・第47章「資本主義的地代の発生」を、ロシアにおける資本主義の発展を理解するうえでのヒントにしていることを紹介しています。
私などは、素人のなまかじりでしたから、以前にそこを読んでいたはずですが、その時は氷の上を滑るようなもので、問題を問題としてとらえることは出来ずに、ただ通過しただけだったんですが。
ようするに、地代の形態の変化にも、その国の社会の発展段階の特徴があらわれている、と。
レーニンも、当初の農民の資本主義の発展による階級分化をとらえる視点から、マルクスの地代論を学習することで、その認識が具体的な視点にかわってとらえるようになっている、との指摘です。
そこには、ロシアの農奴解放、(日本の戦後の農地改革)、そうした歴史的な社会的な事件により、農家の要求は、農民運動というのは、その後どのように変わったかを、レーニンは追跡していた、と。
このことというのは、今の日本の農家の問題を見る上で、要求の中心を探る上で、大事な問題だと思うんです。
不破さんは、あくまでレーニンの足跡を追求することを、そこに中心をおいて探究していますが、
私などみかん農夫としては、オレンジの自由化、TPPの関税引き下げ、今回の24%の関税と、今直面している問題とつながっていると思います。今の問題だと思います。
ということで、これから、唯物史観と農業問題、この二つのテーマを学習していきます。