志位和夫著『いま「資本論」が面白い』をいかそう
この8月10日にだされた志位和夫著『Q&A いま「資本論」が面白い』(新日本出版社 1210円)ですが、
8月13日付「しんぶん赤旗」には、長久理嗣氏により、この本をおすすめする書評が紹介されました。

私なども、『資本論』を入門書として、志位さんの本をおすすめします。
一、この本は、その名前こそ有名な『資本論』ですが、実際にそれを学習するというのは、簡単なことではないと思います。
この志位さんの本は、『資本論』の第一巻の、中身を正確な内容を、Q&Aの形でわかりやすく、コンパクトにまとめています。
初めて実際に学習しはじめようする若い人たちにとって、すばらしい案内書になっていると思います。
今が、一つの絶好の機会だと思います。
二、私などは、もちろん若ものたちに、その『資本論』学習してほしいんですが。
年配者にとっても大事だと思います。
だいたい、最近の世相を見ると、平和・民主の憲法を否定し、侵略戦争を肯定するかのような逆流も見かけるじゃないですか。それとの戦いでもあります。
だいたい日本は、戦前から、そして戦後80年、日本は独特のマルクスの学習運動では、大きな歴史を持っているじゃないですか。それは、社会科学と民主主義の脈々として流れとしてあるわけで。
『自由と民主主義の宣言』、哲学、経済学、文学、自然科学、等々、成果があります。
私などは1970年代に、はじめて『空想から科学へ』、『共産党宣言』、『フォイエルバッハ論』などに接したんですが、そのころはベトナム侵略戦争反対や沖縄返還の国民的な運動があったんです。今日の戦争法反対運動の源流ですね。
もはや50年も前のことですが。
三、ようするに、何を言いたいかというと、
オールド世代の多くの人の本棚には、今でも『資本論』があると思うんです。
今、志位さんが呼びかけた『資本論』学習のというのは、この分厚いオールド世代が、団地や地域の路地裏で、職場で、個人でも、ムーブメントにつながる運動を起こすことだとおもうんですね。
志位さんの呼びかけは、そうした媒介する動きがあってこそ、裾野の広い若ものたちへも動きが届くんじゃないかとおもいます。
そしてこれは、共産党員の人たちだけの問題ではなく、今の世界のいろいろ問題に満ちた中にあって、広く社会主義やマルクスに関心を持つ広い人たちにとっても、民主主義的な共同として、共通の思いがあると思うんです。ですから、ともに声を掛け合って、共同の運動にしていく必要があると思います。
それぞれが、たとえどんなにささやかであっても、一人ひとりが出来うる声をあげていく。今はそうした努力が求められている時だと思うんです。ここが問われているんだと思います。
そうしてこそ、若い人たちにも科学の真理の魅力が届いていくんじゃないかと思います。
(年よりの、つぶやきですが)