凍害問題で、農家による農水省交渉
2月8日の大雪後に発生した小田原の柑橘への冷凍災害。
大雪の後、観測史上の二番目、マイナス7.9度。
古老が「これは40⁻50年ぶりの災害だ」と。
5月11日、農民運動連合会は農林水産省に要請・交渉をしました。
農業は問題山積・集中してますから、4テーマの一つだったんですが。
小田原の農家は、4月28日に神奈川県とも要請・交渉をしています。

私はこの農水省交渉に、ズームで参加しました。
それで知ったんですが、
この大雪はリンゴ産地にとっては、去年に続き、今年も230億円という甚大な被害をもたらしています。
あまりの被害に驚きましたが。
しかし、神奈川の柑橘は、これはこれで問題なんです。
40-50年ぶりの災害ということは、現役世代にとっては初めての災害なんです。
[被害の調査の問題]があります。
農協は農協に出荷している人たちの被害を調査しましたが、農協に出荷してない組合員の人たちの被害はどうか。農協組合員以外の人たちの被害はどうか。
それをだれが責任をもって調査するのか。
こうした自然災害にたいし[国の農業災害補償制度は、農業共済保険制度]なんですが。
私など新規就農者にとっては、それは青色申告者の専業的な農家が対象ですからスルーです。
まして、果樹平均で10アール当たり6000円もの掛け金を払うなんて、現実問題外です。
10aといっても、耕作の手の及ばない畑は、通常の木の数からすれば荒いんです。
さらに、[それ以外の支援策はどうなのか]。
木が枯れれば苗木を確保しなければならない。新たに苗木をどう確保するのか。
確保できたとして、枯れた木と植え替えするのは大変な作業です。
もちろん植え替え出来たとしても、ある程度果実が実るためには、そのあと5年くらいはかかる。
その間だって、食べていかなければならないのに、収入はない、ないし落ちる。
ただですら、今、農家は高齢化して耕作の手の及ばなくなる畑を抱えているわけです。
それは80歳代の人たちです。それが現役なんです。
はたして、この人たちが、この新たな自然災害にあって、
これから新たに苗木を植える気になりますか。
この農家のおかれている声なき声ですが、私などは半ばあきらめの境地と見ます。
これまで必死になって農地をまもってきた「家族農業」の、高齢農夫です。
国は、コメを市場価格にゆだね、減反しつつ外国米を輸入する、
やれ「スマート農業」だとか、やれ「農産物を輸出すればよい」とか、絵空事を並べ。
はては、武器商人のセールスマンになりさがっている。
しかし、消費者においも目の前に農家の事態をみているわけですから、
食糧や生鮮野菜を、安心・安全に確保するため、視野を広げるべきです。
ましてや、市・県の自治体は社会全体を見て配慮しているわけですから、
ましてや国は、基本的にこの農家の抱えている苦難を汲み取ってやる必要があると思うんです。
かつての日本であり、現在の世界の国々が、探求している課題です。
この事態を正視し、どのような対策をとるのか、それが問われているということです。