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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2005.07.06
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カテゴリ:SF
ディックの小説のキーワードをひとつだけあげるとするなら、「侵食」でしょうか。
50年代の短編をおさめたこの本も、「侵食」だらけです。

「おもちゃの戦争」♪おもちゃはみんな生きている~

「薄明の朝食」ある朝目覚めると、米ソが全面戦争中の未来に時間漂流していた家族。これをもっとマッチョにするとハインラインの『自由未来』になる。

「レダと白鳥」わが息子は本当に白鳥の子供だった…

「森の中の笛吹き」ハメルーンの笛吹きのサイコSF版。

「輪廻の豚」知性ある豚を食べた船長が喋ったのは、豚が殺される前に話していた内容の続きだった。

「超能力者」起こってしまった戦争を、過去に戻って回避することができるか? 「薄明の朝食」の逆。

「名曲永久保存法」楽譜に命を与えて森に放したラビリンス(迷宮)博士。ところがその動物達が野生化して…

「万物賦活法」懲りずに無生物に生命を与えるオーブンを発明した迷宮博士。その結末は…

「クッキーばあさん」老女に精気を吸われた少年は、とうとう真っ白な灰になってしまった。

「あてのない船」衝動に駆られて男が造った船は、現代のノアの箱舟となった。

「ありえざる星」神話の星地球に行きたいという老婆に、適当な星を紹介した船長。しかしその星こそ、遠い昔放射能に全面的に侵されて廃墟となった地球だった…

「地図にない町」ないはずの駅に行きたいという男。彼は実はその駅がある並行世界から迷い込んできた客だった。それをつきためた主人公は、もうひとつの世界に自ら飛び込み、やっとこさ元の世界に戻る。ところが戻ったはずのその世界で、主人公は彼女だった女性とすでに結婚していて、子供までいたのだった。

退屈な純文学風短編より、アイディア・ストーリーのSF短編の方がなんぼか面白い、と思います。





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Last updated  2005.07.07 09:47:27
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