『くまのプーさん』の誕生秘話を描いた作品。ストーリーは
ウィキペディアに詳しいが、続きがある。ミルンにできることは、筆を折る、それしかなかった。しかしそのかいもなく一人息子は、絵本のクリストファー・ロビンではない自分自身を求めて、第二次世界大戦に出征する。本当は「欠格」だったのだが、「僕で儲けたものをぼくに返して」と迫られて、コネを使ったのだ。
戦争がはじまり、ミルン家に郵便が来た。「行方不明」。夫婦は絶望したが、息子はある日ひょっこり帰ってきた。そうして、親子はやっと和解する。
簡単に言えば、そういう話である。
映画の核は子役のウィル・ティルストン。彼の喜怒哀楽の素晴らしさによって本作品が支えられていると言っても過言ではない。ナニー役のケリー・マクドナルド、母親役で少しヒールなマーゴット・ロビー(
『スーサイド・スクアット』ほか)、やさしいが優柔不断の作家ミルン役のドーナル・グリーンソン(
『わたしを離さないで』ほか)ら脇役の助演も見逃せない。
劇場未公開作品。レンタルで借りるか、購入するか。
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