2693246 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Category

Freepage List

2019.02.19
XML
カテゴリ:伝記・歴史・地理
曽野綾子さんと言えばカトリックである。ヘロデと言えばナザレのイエスである。そういう連想が働いて図書館で本書を手にしたのだが、案の定であった。ただ、ヘロデとイエスはほとんど交わることがない。王の最晩年とキリストの黎明期に、ほんのちょっと関わるだけなのは福音書の通りだ。

あとはもう、ほとんどお家騒動というか、王位継承権をめぐる骨肉の陰謀術数、老いと病と疲労のために内側から腐敗してゆくヘロデ、そういった描写に大半の頁が費やされる。秀逸なのは、物語の語り部として口のきけぬ竪琴引きを設定し、一人称で語らせることによって、回想録めいた「史実」の空気を醸し出していることだ。

現代日本文学に分類しようかとも思ったが、参考文献の量と質から言って、竪琴引き以外はほぼ史実通りと思われるので、ここに入れることにした。

哀れなるかなローマの属国、ユダヤのヘロデ王。そなたはよくやった。本当によくやったよ。



【中古】 狂王ヘロデ 集英社文庫/曽野綾子(著者) 【中古】afb


【中古】 狂王ヘロデ /曽野綾子(著者) 【中古】afb





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.04.08 22:17:14
コメント(0) | コメントを書く
[伝記・歴史・地理] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。



© Rakuten Group, Inc.